少年のもとにやってきたぬいぐるみのクマの〈日曜日〉.でも〈日曜日〉は口もきいてくれないし,一緒に食事もしてくれない.ぼくのことをほんとうに好きなんだろうか.そして,ある日,少年は夢でクマの国へ−人とモノ,人と人のコミュニケーションとは何かを問いかける子どもと大人のための絵物語.
アクセル・ハッケさんの『ちいさなちいさな王様』という本が大好きで、他の作品も読んでみたくなり、図書館で借りてきました。
どちらもミヒャエル・ゾーヴァさんが挿絵を描いています。
ある日男の子のもとにやってきた、クマの日曜日。
何もしゃべらないし、抱きついてもこない。
日曜日はぼくのことをどう思ってるんだろう…。
お母さんが日曜日を洗濯した日の夜、夢で見たのはクマの国。
こども目線なお話ですが、考えさせられる部分が多く、大人が読んでも十分に楽しめる本。クスッと笑えるとこや、ささやかな毒がお話の至る所に散りばめられています。
ぬいぐるみに布団をかけてあげたり、人形の髪の毛をといてあげたり…今では忘れてしまったけど、きっと私もこの男の子と同じように考えていたのでしょう。そんなぬいぐるみとの心のふれあいも、子どもにとっては大切なものなのだと思います。 (かよたさん 20代・その他の方 )
|