どんな偉そうな大人だって,お母さんから生まれたときは,あかちゃんだった。あかちゃんの姿をみつめ,克明に描きとめた成長記。
よく育児書にある 「生後○ヶ月のあかちゃんはこんなことができるようになります」
しか〜し!!この本の面白いところはズバリ「そんなに役に立たないところ」
たとえば
「あかちゃんのマジック 何の変哲も無いハンカチが あっという間によだれだらけ」
ほほえましいでしょ?
結構、ぎっしり書き込まれていて読み応えあるし、笑えるネタがおおい。
子供を育てたことのある人が愛情持って発見した「たくさんの赤ちゃん」が、いっぱい詰まっています。「そうそう、こんな感じだった〜」と思ってずいぶん読んじゃいました。
うちの子等すでに「赤ちゃん」じゃなくなっているのですが、それでも昔を思い出して笑ってしまいました。
そうそう、この本は6歳の子がケラケラ笑える本でもあるんですよ。
そこが、育児書と違っていいところ。発達の度合いを真剣に悩んでいる新米ママ(っていうのがどれほどいるのかはわからないれど)そういう人に肩の力を抜いてもらうにはよい絵本ではないでしょうか?
最後に、「いろんな人がたくさんいるけど、みーんなあかちゃんだった」と言う一文にはジーンと来ちゃいます。
そうそう、となりで寝ているこのおじさん(旦那だ!)も赤ちゃんだったのよね〜
生意気盛りの6歳も、反抗中の4歳も、いまだに親に頼りっぱなしの私もみーんなあかちゃんだったのさ〜だれかに愛されて育てられたんです。そう考えると、がんばろう!とう気分にもなります。
赤ちゃんを産んだばかりのお母さんにも、ムスコ反抗期でぐったりのお母さんにもおススメの一冊です。 (やまぐちようこさん 30代・ママ 女の子6、女の子3、男の子0)
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