西本鶏介版と比較してしまいました。
お話としては、こちらの方が面白く感じました。
絵描きとたいかん(位の高い役人)が冒頭から出てきます。
牢獄に入れられたところを筆で扉を描いて脱出します(どもでもドアみたい)。
貧乏な農民に手助けをしている話が多く描かれています。
絵描き描いた金のなる木は、絵のままでした(こちらの方が自然のように思えました)。
物語として、ダイナミックさを感じました。絵を描いている若菜珪さんは日本人ですが、何となく中国の昔話らしい感覚と、極端過ぎない絵で好感が持てました。
同じホン=シュンタオの作品でワン・レイミンが描いている絵本があります。訳者も違ったのですが、同じお話でもいろいろだと思います。
ワン・レイミンさんの絵本と読み比べると楽しさ倍増です。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子13歳)
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