テツヤの家にまいこんできたタコに書いた住所と名前をたよりに訪ねると、へんな女の子がいました。
長崎源之助さんの作品ということで手にとったこの本ですが、とても軽快です。
庭に迷い込んだ手作りの凧。
落とし主を探していくと魔女になりたいという女の子のジュンに出会います。
広場の廃車をマイルームにしている少女。
現れたいじめっ子たちとの交流。
初版が1978年のせいか、文中に出てくる北島三郎の「はこだてのひと」やらちびっこのどじまんやら、今時の子どもには異次元感覚の部分もありますが、増刷されて現在に至っているのは、この軽快さによるものでしょう。
長崎さんというと、戦争の悲惨を今に伝える信念があると思うのですが、このような一面があるのですね。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子13歳)
|