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子どもたちに身近な鉛筆。その鉛筆ができる過程と、その過程にたずさわるスリランカ、アメリカ、メキシコ、日本など、各国の人びとの労働と生活、考え方を記録したユニークな絵本。
「たくさんのふしぎ」のロゴデザインを堀内誠一さんがされていることを知ったのはつい最近です。
この本の中では絵だけでなくレイアウトも堀内誠一さんです。
一本の鉛筆ですが、作る工程ではたくさんの人が関わっています。まず木の材料を訪ねてスリランカへ。
もちろん、普段私たちが使っている鉛筆の木を誰が切ったかなんてことはわかりませんが、この本の中では木を切った人の暮らしぶりや、木を運んだ船のこともわかります。
そんな知識のことだけかと思いきや、「なくした鉛筆 西條八十」なんて鉛筆にまつわる詩まで紹介されていて、「これはすごい」と。
レイアウトも見てしまうと、さすが堀内誠一さん。どれだけたくさんの仕事をされたんだろうと思います。
絵本の絵だけでない堀内さんを堪能できる一冊でもあるかなあと思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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