きれいな黄色の葉が1枚、森の小道に落ちていました。その形は、まるでてぶくろのよう。通りすがりの動物たちはみな、そっと手をあててゆきます。最後にやってきたのは……。
月間絵本 ちいさなかがくのとも 2004年11月号が、待望の絵本化です。
絵はロシアのナターリヤ・チャルーシナ、文は八百板 洋子というコラボ作品で、絵はロシアの香りが溢れるもの。
ロシア民話のてぶくろを思い浮かべた人もいるのではないでしょうか。
お話は、静かな森に一枚の葉っぱが落ちているシーンから始まります。
ヤスデみたいな大きな葉っぱで、登場する動物達が手を当てていきます。
ねずみは、
「ぼくのてより ずっと おおきいや」
と言い、だんだん大きな動物が登場し、最後は、男の子が手を当てます。
シンプルな話なんですが、その絵は綺麗という言葉そのもの。
動物達のディテールの細かさなんて、見ていると心を奪われそうなほど。
散歩しているおかあさんと男の子の姿もが目に焼き付いて離れません。
文章が少ないので、2歳くらいから読みきかせ出来る絵本だと思います。
派手さはありませんが、スマッシュヒットと言えそうです。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
|