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2台の機関車が大陸横断鉄道を渡り、西へ西へと進むお話。(でも、子供たちがいっしょに機関車に乗っていて、これはおもちゃの機関車?とも思えたり。)
一番の魅力は「ぱふぱふ」「ちゃぐちゃぐ」の音です。英語の「puff puff」「chug chug」をそのまま音声表記して、流れるようなリズムと共に語っています。この抑揚が心地よいのでしょう、娘はじっとページを見つめ、聞き入っていました。イラストは地味なのに、この引き付け方は、やはりただものではない古典絵本の証明。作者マーガレット・ワイズ・ブラウンとは一体どんな人だったのか、親の私は彼女に引かれてしまいます。42歳で夭折というのも、残念でなりません。邦訳も、彼女の言葉のリズムを巧みに日本語に乗せています。
大陸横断鉄道の敷設作業は、多くの日本人、中国人移民が従事しました。いつか、その歴史も話さなくちゃと、この作品を読みながら思いました。 (ムースさん 40代・ママ 男の子9歳、女の子4歳)
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