3ばんくんは、駅前の3ばんのりばから出る、病院ゆきのバス。 病院がよいなんて、いやだいやだといつもいいながら、走っていました。ところが……。
【安藤パパ】 バスキチ、ヒロシのお気に入り絵本。 「3バンクン ッテ ビョウイン ニ イクンダヨネ」。そう、駅前ロータリーの「3番」から出発するバスは市立病院と駅の往復が仕事だ。でも、お客は病人ばかりで辛気くさいし、車内もクスリの匂いが充満。3ばんくんはいつも不満タラタラです。3ばんくんの憧れは、窓が大きくて車体カラーも鮮やかな観光バスの1ばんくん。「いつかボクもあんな風になれたら…」と今日もボーっと走ってたらガツン!ありゃありゃ、トラックと事故ってしまいました。その晩は3ばんくんは修理工場に入院。そこで病院の有難さを知り、毎日病院へ患者さんを運ぶ仕事の重要性に気づいた彼は、あくる日から誇りを持って働くようになります。 「一隅を照らす」。この絵本を読むたびに僕はこの言葉を思い出す。家庭や職場などそれぞれの「持ち場」で全力を尽くし明るく輝くことの出来る人こそ国の宝。その輝きが集まって社会全体が明るく照らされてゆく、という意味だ。そう、将来どんな職業に就こうが構わないが、プライドを持ってやれる仕事をして欲しいと、いつも子どもたちには願っている。パパもまだまだ頑張るぜ!
3ばんくんってどういう意味?と思ったら、バスのりばの3番から出ている病院行きのバスのことだったんです。でも、3ばんくんにとって病院通いは、かなり不服です。でもある日、トラックとぶつかって修理工場(車の病院)へ行くことから、自分の役目というものに、改めて見直すことに。
3ばんくんが自分に自信をもつようになるまでを描いています。
娘は最近、大きい車に興味があり、この絵本もお話は理解できずバスそのものの姿に喜んでいました。4歳ぐらいのお子さんからどうぞ。 (ななみやさん 20代・ママ 女の子2歳)
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