生まれたときから光のない世界にいながら、音楽への非凡なセンスを示し、ピアノの才能をのびのびと開花させてきた辻井伸行さん。特別な天才のように見える彼も、お母さんが“炎のレッスン”と呼ぶように、毎日何時間もピアノに触れることで、わたしたちに美しい音色を届けています。伸行さんを小学校5年生のときから知る著者が、輝く才能が生まれた秘密を、ときあかします。
ピアノがぼくを助けてくれた 生まれたときから光のない世界で、人と心をかよわす方法をピアノに見いだした辻井伸行君。聴く人すべての心をゆさぶる、奇跡の音色の秘密にせまります。
全盲で生まれた辻井伸行君は、0歳で有名ピアニストの音色を聴きわけ、2歳で『ジングル・ベル』を伴奏する神童でした。その後も、小6でコンサートを成功させ、高2でショパン・コンクールに挑戦、と快進撃は続きます。そして20歳のとき。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで手にした優勝――。痛快なまでの天才ぶりと、ピアノで人とつながっていく姿を描き、奇跡の音色の秘密をときあかします。
2012年度全国読書感想文コンクール小学校高学年の部課題図書。
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した、
全盲ピアニスト辻井伸行くんの、ピアノとのかかわりを取材してまとめた記録です。
表題の通り、全盲というハンディを背負いながら、ピアノというともだちを得た
辻井くんは奇跡とも言うべき人生を歩むのです。
でもそれは運とかではなく、ピアノとの関わり方、キーパーソンを惹きつけるパーソナリティーなのですね。
様々なエピソードから、丁寧な心がけがプラススパイラルで結実したのでは、
と思いました。
母いつ子さんの子育ての歩みも、共感できますね。
様々な壁に出合った時の、親子での乗り越え方も学ばせてもらいました。 (レイラさん 40代・ママ 男の子18歳、男の子16歳、)
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