表紙にはこちらをじっと見るネコ2ひき。一体どんな表情なのでしょう? タイトルには「ねこのけいさん」とあるので、どうやら2ひき並んで一生懸命「けいさん」しているらしいのだけど・・・。 物語は、はらぺこのネコ2ひきの前を、魚釣りの道具を持ったネズミの父さんが歩いていくところから始まります。 「ネズミは1匹、ネコは2匹。でもよく見てごらん、どうやらネズミは魚釣りに行くところ。ネズミが魚を釣ったら ネズミが1匹、魚が1匹、わけられる。でも、もしネズミが魚を2匹釣ったら?」 さぁさぁ、ネコたちの皮算用が始まります。結果はどうなる? お腹が減って情けない顔をしていたネコたちが、自分たちの都合のいいように計算していく様子、だんだんと生き生きとしてくる表情の変化をじっくりご堪能ください。あまりに一生懸命なネコ2ひきと、あまりにほのぼのとしているねずみの一家。このギャップがたまりません。更に裏表紙の絵を見て思わず吹き出しちゃったりして! なかなか洒落のきいたセンスある一冊なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
はらぺこのネコたちが、魚つりに行くネズミを発見。「もしネズミが魚を3びきつったら…」2匹の皮算用が始まります。はたして今日の晩ごはんは、ネズミ1ぴきに、魚何びき?
お間抜けなネコさんの表情がいいですね。
釣り道具を持っているねずみを見て
釣りに行くとばかり思い込んでしまっていますが
実は家路につくところだったんですね。
二匹のネコさんは気付かないまま
お話は終わってしまいました。
二匹の猫はねずみと魚の数を計算しています。
この計算は「たくらみ」とも言えます。
ねずみ1匹プラス○匹。プラス3プラス5・・・・
1に奇数をプラスすると二人で分けられる偶数になります。
算数や計算に取り掛かる前の子どもに
真っ白な状態でこの絵本を読んであげれたらいいなと思います。
我が家では下の子にベストマッチでした。 (事務員さん 30代・ママ 女の子6歳、女の子4歳)
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