売りにでてるサイが1頭いるんだ。いいやつで、でっかいけど、だきしめたくなるよ。家のことなら、まかせてだいじょうぶ。たとえば、コートのハンガーにもなるし、すご〜いせなかかきにもなるし、かわいらしいでんきスタンドにもなるんだよ。通知表だって、ちゃんと食べてくれるし、なわとびのなわだってよろこんでまわしてくれるし……。こんなサイ、いたらいいなっておもわない?絵本作家であり、詩人、ソングライター、漫画家など多彩な分野で活躍したシェル・シルヴァスタインが描くユーモアあふれる作品。1964年に初版刊行(日本版は1988年に篠崎書林から刊行)された作品を復刊しました。自由な発想で展開する、シルヴァスタインの世界を、楽しく、詩的に、ユーモアと愛情を感じさせる長田弘の訳でお届けします。
シェル・シルヴァスタインさんの作品は、「おおきな木」とが初めての出会いでした。
“与える事は、生命の充実”というメッセージ性の高い、衝撃的な作品でした。
さて、こちらの作品はと表紙絵を眺め、赤が良い味を出しているなと、開きました。
お話は、日常の中に想像だにできぬサイを登場させています。
このサイが、主人公の男の子の口を借りて、どんなに素敵か紹介されています。
なんともユーモラスなサイの様子に、クスッと笑ってしまいます。
縄跳びに興じているサイ、ドーナツ作りの手伝いをするサイ、編み物の手伝いをするサイ、レコードプレイヤーになっているサイ等、ホント役立ちそう(笑)。
私は、叱られている時のサイの表情がたまらなく好きです。
なんか、サイを飼ってみようかななんて気になっちゃいました。
そう、めっけもののサイかもしれません。
大人の方のブレイクタイムに、サイが大きくて家では飼えそうも無い事を認識できる年齢のお子さんにお薦めです。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子13歳)
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