父親が死んでしまい、遺産に猫を一匹もらった三男坊。途方にくれていたら、突然猫が立ってしゃべり出しました!「気を落としちゃいけませんよ、坊や!」そして猫は、長靴をはいて上着を着て、ごちそうを持って王様のところへ毎日出かけていきます。そして言います。「私はカラバ侯爵の使い。ご挨拶代わりに、素晴らしい野ウサギを献上に参りました」。王様は大喜びして、カラバ侯爵のところへ出かけていきますが…。
勢いのある線で描かれた”ながぐつをはいた”猫をはじめとする、魅力的なキャラクターによって物語がテンポ良く展開していきます。オーソドックスな原作のストーリーを踏まえつつも、堀内氏らしいリズミカルなせりふ回しにご注目ください。子どもも、大人も惹きつけられずにはいられない紙芝居、「ながぐつをはいたねこ」の決定版です。
〈本作品について〉 「たろうのおでかけ」「ぐるんぱのようちえん」で知られる堀内誠一氏の遺作が、死後30年を経て出版の運びとなりました。堀内氏のフランス滞在期(推定1974年)に、フランスの子どもたちのために一色で描かれた作品でしたが、弟子だった竹石裕氏が彩色を手がけ、軽やかなタッチはそのままに色鮮やかに甦りました。
「ながぐつをはいたねこ」紙芝居の読み比べをしてみました。この紙芝居、絵が楽しくて、とてもテンポが良いと思います。
それと原作は同じでも、脚本の作り方演出の違いで、微妙にお話の印象が違ってくる事を感じました。
ねこの賢さを、素直に受け止められた作品です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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