にわとり、めんどり、おひさま、おうち……。私の世界を支えてくれるたくさんのものたちを感謝の気持ちをこめて、温かく描き出す。
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>>> ユウchan「ありがとうのえほん」
「まりーちゃん」シリーズが有名なフランソワーズの作品です。
何と、フランソワーズは1897年生まれで1961年没とあり、この作品は1947年の作品でした。
物語は
「コケコッコー!
おはよう おんどり
ありがとう
きょうも ぱっちり めが さめた」
という書き出しで始まります。
そんな「ありがとう」のシーンが続くのですが、人に対しての「ありがとう」でないところがミソ。
そう、この絵本は、自分が生きていることに感謝し、周りの全てのものに感謝するという崇高な思いで描かれたものなのです。
ですから、「ありがとう」の対象が、すべての身近なものになっています。
この感謝の気持ちって、とても大事。
当たり前と思っていることにも、感謝の念を持って接することが、小さい頃から身についていたとしたら、人として間違ったことはしないはず。
そんな思いで、この絵本を読みました。
決して華やかな作品ではありませんし、興味を全く示さないお子様がいるかも知れませんが、是非一度は読み聞かせして欲しい作品です。
(ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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