小さないきものじっちょりん。人知れずアスファルトの隙間や電信柱の根元に野の花の種を植えて歩く彼らの姿を絵本で見て、すっかりとりこになってしまった人も多いはず。 今度は秋のじっちょりん達に会えますよ!
おつきみの日。空き地の隅で、小さなじっちょりんの家族が朝ごはんの準備をしています。 前作に登場する場所と違う?そう、じっちょりん達は移動をしながらその日に寝る場所が決まるのです。でも、ちゃんと居心地のいい家になっているのがさすが。早速心をくすぐられてしまいます。土と石でつくったイスとテーブル、台所、天蓋つきの素敵なベッド、葉っぱで作ったすべり台まで!更に朝ごはんは葉っぱのお茶碗で「いただきます」・・・最初の一場面から夢中になってばかりいては次に進みませんね(笑)。 どうやら今夜のおつきみに向けて「おたのしみの実」というものを作るらしいじっちょりん一家は、材料を集めるために出発します。秋の草花で彩られた公園には宝物がたくさん落ちています。じっちょりん達はここで器用に何か素敵なものを作り上げていくのです。 さて、暗くなってきて虫の音が聞こえる頃。いよいよおつきみの行われる池の近くに向かうと、そこにはなんと・・・!? すごくワクワクする「おつきみ」の様子は絵本で楽しんでくださいね。ため息が出るような美しい場面もありますよ。秋の七草や虫の名前も覚えることができるのもポイント!
ところで「じっちょりん」ってなんなの?どんな生物なの?実際にいるの? まぁまぁ。いっぺんにその正体がわかっちゃっても面白くないじゃないですか。ほーんの少しずつ全貌が見えてくる(?)、そんな感じを味わいながら楽しむのが正解!続刊の楽しみも増すってもんですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おつきみの日 じっちょりん達は「おたのしみの実」を作りに出かけます。虫の声が聞こえ始めたら、楽しいおつきみのはじまりです。 秋の七草をはじめ、秋の草花の名前や虫の名前もわかるガイド付き。
小さな生き物「じっちょりん」が仲間たちとお月見をするお話。
じっちょりんはお月見のために「お楽しみの実」を準備します。このお楽しみの実は、仲間たちと交換プレゼントです。これがとても心がこもっていてかわいい。じっちょりんたちがお月見をしている様子は、とっても素敵です。こんなお月見があったら、ぜひ参加したい!
秋の草花が楽しめるだけでなく、今回はすべてのページに小さいハートが隠されていて、探しものも楽しめます。
とっても素敵な本です。おすすめです。 (じっこさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子1歳)
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