ケーイは4年生の時、対馬丸に乗り、遭難しました。そして、5年生になろうとした年、沖縄の地上戦に巻き込まれたのです…。著者の恩師である平良啓子さんの体験を元にした絵本。
小5向けのブックトークのテーマが「沖縄」、ということで、
やはり沖縄戦は外せないと思い、セレクト。
1944年、アメリカ軍が沖縄に上陸する前年、8月22日、
疎開の子どもたちを乗せた対馬丸が遭難します。
ケーイはその船に小4で乗り合わせ、漂流、その時の記憶が描かれます。
同乗した兄や親せき、祖母ともはぐれ、イカダでの生存競争。
やっとヤンバルの村に帰り着いたのに、すぐに沖縄戦。
著者の恩師、啓子先生の小4の時の記憶とのこと。
戦争、とりわけ、悲惨を極めた沖縄戦を受け止めるには幼すぎる子どもたちに、
子どもが体験したエピソードをそっと易しく伝えてくれる作品だと思います。
対馬丸、またいつかきっと思い出してくれると思います。 (レイラさん 40代・ママ 男の子19歳、男の子16歳)
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