「あっ!とおどろく、おめんのしかけえほん」 いつもユニークで美しいしかけ絵本をつくって楽しませてくれているいしかわこうじさん。 新作が登場するたびに、ワクワクしてしまいます。 おめんを使って、今度はどんな風に驚かせてくれるのでしょう。
登場するのは、きつねのおめんに、おにのおめん。更におたふくやだるままで。 あかちゃんから楽しめる・・・というわりに、意外と迫力のあるおめんの登場にちょっとびっくりしちゃいます。 懐かしいおめんの数々、最近ではお祭りでもあんまり見かけなくなってきたような気もしますが、 こうやって鮮やかにきっちり描かれると、目が離せなくなる不思議な魅力を放っていますよね。
真っ赤な顔して、ツノもはえていて、ちょっとこわーいおにのおめん。 かぶっているのはだあれ? そーっとおめんをめくってみると・・・ 「もぉー」 同じツノでも、顔は白黒、なんだかのんびりした雰囲気のあの子でした! おめんの下からのぞく笑顔に、ほっとして大喜び。次は?次は? おたふくの下からちらっとのぞいている色白、もち肌の子は? かっぱやひょっとこの下から登場するのはそっくりな・・・!? 不思議なきつねのおめんをかぶっている子も気になりますよ。 装飾的で緊張感のあるおめんの表情と、そこから登場する可愛らしいおともだちの表情のギャップが楽しくて、これはクセになっちゃいそう。 めくるだけで、おめんをはずしたりつけたりしている様に見えるしかけも見事。 最後にたくさんのおめんがずらりと並んだページも圧巻です。 さて、あかちゃんたちはどんな表情をしておめんと対面するのでしょうね。こちらも楽しみ!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
赤ちゃんから楽しめる、おめんのしかけ絵本
きつねのおめんに、おにのおめん。おめんをとると…、あれあれ!びっくりするしかけがあるよ。 赤ちゃんから楽しめるしかけ絵本。
とっても楽しい仕掛け絵本です。
捲って後ろに別のものが隠れているという絵本は今までも見たことはありますが、
この「おめん」のフィット感は半端ないというか、
絵の中の「おめん」の存在は妙にリアルで、「別のものが後ろに描かれているんだ」と頭で分かっているのに魅入られちゃいました。
“目”かなぁ〜?目の描き方がおめんとの一体感をさらに強力なものにしている気がしました。
これは幼児向けの読み聞かせで活躍させたい1冊です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子14歳)
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