「魔法の庭ものがたり(15) 魔女カフェのしあわせメニュー」 みんなの声

あんびるやすこさんは小学生の女の子たちの心をつかむのが上手いな〜と感じてしまいます。
キューなイラストはもちろん様々なところに女の子が好きそうな要素満載の児童書です。
我が家の小学３年生の娘はただいま「なんでも魔女商会」にはまっていますが、こちらのシリーズも勧めてみたいなと思いました。

季節は夏。ジャレットたちはホテルで一日一時間だけの「魔女カフェ」をスーのママから任せられます。
ところがカフェで出す飲み物が不評なようで、一日が終わるたびにジャレットたちは考え、工夫をしますがそれでも…。
私はけっこう最初からその理由は分かりましたが、案外気づかないものですね。ジャレットたちのがんばりは分かるのですが、これは基本では？と思ってしまいました。気づけば、あー！って誰しもが納得の理由です。でもジャレットたちの考案するアイディアは実にいいと思います！「お客様の身になって考えて」のアドバイスだけのスーのママはジャレットたちなら大丈夫と信じていたのでしょうね。

女の子なら誰でも憧れてしまうようなストーリーとイラストで、娘のお気に入りです。登場するキャラクターもネーミングも何もかもが、メルヘンチックでわくわくして、ときめきを覚えます。女の子の憧れがぎゅっと詰まった宝箱のような夢のある本です。