佐野先生の描く動物で好きなのは、猫と熊。
特に、この作品のくまの父さんは、角が無くってあったかくって好きです。
冬眠から目覚める時期でしょうか、一見開き目のページの雪解けの様子から伺えます。
母さんとの二人きりの朝食で、思い切り背伸びした事を言うくまの子が可愛い。
次ページで、父さんはどこかへ行っている事がわかります。
待ちわびていた父さんと再会し、ゆったりとした楽しい散歩の時間を過ごしたこぐまくん。
なんでもスーッとできてしまう父さんに、一層の尊敬の念を抱いたようです。
何気ないくまの父子の散歩の様子なのですが、こういう時間を子どもと過ごせているお父さんは、今の時代なかなか無いかもしれませんね。
お父さん、お疲れさまです。
それにしても、父親って些細な事や瞬間にこどもの心を掴んでしまう魅力的な存在なんでしょうね。
母親も日々頑張っているのだけれど(笑)。
ラストでのこぐまくんの可愛らしい言葉に、ウフッとしてしまいますよ。