3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。ちょうど妹が生まれ、ずっと抱っこされている妹に対し、お兄ちゃんだから抱っこしてもらえなくなったという意味では、この絵本は気持ちがわかるのかもしれません。
早く背が伸びてほしい・・・そういう始まり方をするので不思議だな、と思ったら、背が高くないと(大人にならないと)見えないものがたくさんあって、早くそれらが見たいと嘆いているのです。でも、最後には、見られなかったそれまでのさまざまなシーンがきつねによって再現され、それが見えるのは背の小さい私だけ・・・。
大人の世界と子供の世界なのかしら?物理的に背が高ければ見える、という風にも映るけど、それだけではないような気がする。そういう気持ちが理解できるかどうか?というところもあるような気がしました。弟はいつも抱っこや肩車で見えていたので、きつねの世界は見えなかったらしいし・・・。いずれにせよ、息子にはちんぷんかんぷんのようでした。ただ、背が小さいから見えないので抱っこしてもらって、肩車してもらって見ている自分を見出したとは思います。見たいという気持ちは同じですからね。