“ワニのライル”シリーズの一冊。
教材にもなっているこちらを選びました。
この絵本を開くたび、洋書の絵本って感じがして好きです。
色数も押さえ気味で、画面割りも自由な雰囲気。
やはりお気に入りの作品です。
原書のタイトルは『東88番通りの家』。
ここからお話しが、始まります。
ここの空き家へジョウゼフ・プリムさん一家が引っ越ししてきました。
ライルとの初対面の場面は、何度読んでも笑っちゃいます。
とにかく愛くるしいライルに魅了されてしまいます。
本来のの飼い主である“舞台と映画のスター”のヘクター・バレンティさんのタイミングの良い登場と度重なる手紙に、毎回笑ってしまいます。
『なんと身勝手な…』と思いつつも、これくらい無分別で我が儘な役柄になってもらわないと、読者の望むエンディングにはもっていけなんだろうなと、読後納得しました。
ラストの誰も笑わせられなくなったはずのライルの帰宅で、プリムさん一家の笑い声に呼応するバレンティさんの笑いに、『この人のもそんな悪い人じゃないか〜』なんて、許せちゃいます。