「しろいうさぎとくろいうさぎ」 ７歳のお子さんに読んだ みんなの声

仲良しのしろいうさぎ・くろいうさぎの結婚のお話です。
どの場面を見ていても、二人の仲の良さがよくわかりました。
そして、ちょっとした行動や会話からも、心の動きが見られて、感情の動きがよくわかりました。

シックな色の絵ですし、何より、結婚がテーマなので、大人の方にもいいですね。

小さい時は、地味なこの本をあまり好きでは無かった娘ですが、一年生の冬にまた引っ張りだして読んであげました。

読み終わった後に「なんて素敵なお話なの！」と抱きついてきました。
愛の切なさがわかるようになったのかな。

　しろいうさぎとくろいうさぎは、大の仲よし。いつも二人で遊んでいます。でも、時々くろいうさぎが、悲しそうな顔をします。
その理由は、しろいうさぎと、いつまでも一緒にいられますように、と願っていたから。
　そして、二人は森の仲間たちに祝福され結婚します。
　全体的には、色を抑えた絵ですが、最後の結婚式の場面で、ふたりが耳に付けたたんぽぽの黄色が、はなやいだ気持を表しているようです。
　やわらかそうなうさぎの毛や、目の表情などが細かに描かれ思わず触れてみたくなるリアルな絵です。
　シンプルなストーリーの中に、お互いに相手を思う気持ちが満ち溢れとても気持が温かくなります。

子供の頃、母に買ってもらった絵本です。
イラストというよりは絵画チックな絵や、くろいうさぎの意味深な様子から、少しおとなっぽい本だな、と思った記憶があります。

大きくなってから、また読みたくなって、１７歳の誕生日にまた母に買ってもらいました。
そのときには、二匹の恋模様のかわいらしさに心を奪われて、「自分の結婚式に、この絵本を使えたらいいな」と思いました。

そして、数年前。
披露宴のウェルカムボードの横にこの絵本を飾り、しろいうさぎとくろいうさぎのウェルカムドール（衣装は母が作ってくれました）をちょこんと座らせました。

長年の夢を叶えたいまは、玄関に絵本を飾っています。
次の夢は、今おなかの中にいる子供に、この本を読んであげることです。

まだまだ幼い子供は「結婚」という言葉がよく分かっていませんでした。

この本を読んでみた所、漠然とではありますが、「大好きな人とずっと一緒にいたいから、「ずっと一緒にいよう」といって一緒にいる事」と分かったようです。

うさぎさんの結婚式が可愛いからすんなり分かったんだと思います。