落語の絵本はよくあるけれど、狂言の絵本はどうだろうと思い、
内田さんと長谷川さんのスペシャルコンビ、
しかも「ぶす」なんて面白そう!なこの絵本を手にとりました。
どんな「ぶす」が出てくるのだろうとドキドキしていたら、
ブサイクのほうじゃなくて
「風にちと当たるだけで死ぬ恐ろしい」トリカブトの毒薬「附子」なのでした。
主人に「ぶす」に気をつけて留守番するよう頼まれた太郎冠者と次郎冠者。
気になって仕方がない「ぶす」の風に当たらないよう
扇ぎながら近づいてみると、美味しそう!
つい全部平らげてしまって、さぁ主人にどう言い訳する?
太郎冠者、次郎冠者なんて名前もワクワクするし
あおげ〜 あおげ〜 あおぐぞ あおぐぞ
こっちゃこい こっちゃこい
しねないの〜 の繰り返しが子ども達もすっかり楽しくなってしまって、
私も狂言に興味が沸き、色々調べてしまいました。
(太郎冠者は武士に仕えた従者の筆頭格、次郎冠者は2番手のことなんですって)
猿楽の滑稽味を洗練させたという狂言。
絵本でも笑ってしまう場面がいっぱい、真似したくなるセリフがいっぱい!
少し長いし、言葉の説明がいるかもしれないけれど、
小学生位のお子さんの読み聞かせにぜひおススメです。