『児童書』というくくりでは、とても思えないような、難しい世界のような気がした。
ある日、ふらりと僕の部屋にあらわれた、ぼくの人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。
小さいから、これから大きくなるのかと思えば、もとは大きく、、だんだん小さくなって、最後は消えてしまうという、私たちの常識とは違う世界に生きるもののようだ。それがまた、大きな態度で話をし、指図をするものだから、なんだか、不快な気持ちにはなるものの、大切なことに気づかせてくれたりする不思議な存在だ。最終的にはどうなったか…色々な思いをめぐらせてくれるお話だと思う。