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たべもののまちABCity

たべもののまちABCity(小学館集英社プロダクション)

A〜Zのたべものでできた世界で一番おいしそうな街。おいしくてかわいい、ふしぎな街を一緒に探検しよう!

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ぷっくり ぽっこり

ぷっくり ぽっこり(偕成社)

穴に指をいれて、ぷっくり〜ぽっこり! 新感覚のあかちゃん絵本!

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南瓜プリン

ママ・40代・神奈川県、男の子14歳

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南瓜プリンさんの声

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自信を持っておすすめしたい 差別的いじめが根底のテーマにある、素晴らしいバランスの絵本!  投稿日:2018/10/12
レモンちゃん
レモンちゃん  作・絵: さとう めぐみ
出版社: PHP研究所
レモンちゃんの無垢なキャラクターと、それを品種差別的な言葉で除け者にする
果物と野菜たち。
昨今の低年齢化するいじめの現実を、とても可愛らしいファンシーな絵柄で描かれています。

主人公(レモンちゃん)が果物でも野菜でもなく‘薬味’に受け入れられることにより、
自分の存在意義や自信を見出し、かつて自分をいじめた皆の前に正義の味方となり登場する。
そしてヒーローとなり仲間達と共に、いじめっ子達の窮地を助ける。
これを機に、いじめっ子たちも主人公を認め、謝罪し、和が起こる。

おそらく幼児〜低学年向けの作品だと思われますが、根底にあるテーマと絵柄の対比
そしてストーリー展開が本当にお見事!
他の方のレビューにもありますが、背景のお花や昆虫たちも凝って描かれていますし、
一見女の子向けの絵柄ではあるものの、男の子も大喜びする戦隊ヒーロー設定もあり。
「お花が●●だ!」「蝶々は●●になってるよ!」等と和気藹々とした探しっこゲームもでき、
息子にも、小学校低学年を対象とした読み聞かせ活動でも、大好評。
ちゃんと「意地悪してひどい」「レモンちゃんかわいそう」というような、
しっかりした理解による反応も得られました。
笑いもあり、尚且ついじめっ子にとっては自戒するであろう場面も。

身近な子供たちの暴力性や陰湿さは、近年叫ばれる発達障害以上に、
愛情不足から来る愛着障害や人格障害的な側面が目立つように日々感じています。
そんな中で、僅かでも何か‘良い引っ掛かり’を残してくれそうな貴重な絵本です。

秀逸だなと感じたのは最後のページでの謝罪。
元いじめっ子たちが「●●だから意地悪をしてしまった」という本音まで吐露し、
判り易く主人公の尊厳に触れています。

いじめや差別に対して気付きを与える。
楽しませ、笑いも促す。
作家さんのお人柄か、良い意味で計算し尽しておられるのか。
これ以上ないバランスの絵本ではないでしょうか。
多くの用途と意図に対応できる作品。
★10個つけたいくらいです。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 理想の家族。理想の世界。  投稿日:2018/05/31
いちばん しあわせな おくりもの
いちばん しあわせな おくりもの 作・絵: 宮野 聡子
出版社: 教育画劇
昨年購入し、自宅でも学校での読み聞かせ活動にも用いています。
こんな作品があればいいなと思っていた矢先に見つけました!

虐待・いじめを含むあらゆる犯罪や、戦争、自然災害の悲しい現実が日々報道される昨今。
「ただ穏やかに生きていることが、どれだけ幸せなことなのか」を我が子たちに伝え、同時に大人も自戒できる本です。

何でも買える〜買ってもらえる〜有るのが当たり前。
安全〜平和に在るのが当たり前。
そうした我儘や傲慢さを払拭することの大切さ。
可愛らしいふんわりとした絵柄と、わかりやすくシンプルな言葉で描かれています。

ただ会話の中で教えるのでは入りにくい右脳の弱い男児でも、こうした視覚効果が期待できる絵本ですと理解しやすいようです。
親子の会話も広がります。

学校での読み聞かせ活動では、何も欲しからないクマに対して
「え〜!ひどい!リスが可哀想!」という、いかにも女子だなというリアクションがあり、面白いなと思いました。
が、終盤で「あ〜!そっか〜!」と理解していた場面があり、多くの意味で勉強になりました。

作家さんに感謝したい1冊です。
プレゼントにも喜ばれると思います。
★10個つけたいくらい、お薦めの作品です!
参考になりました。 0人

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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

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