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ずっとだいじにしたい本
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投稿日:2004/02/21 |
シンプルな文と絵の絵本。
その中に、このうえなく深いものがつまっている本です。
おとこのこに、ひたすら自分の身をけずって愛情を与えつづける木。
おとこのこは、自分が必要な時だけ木のもとにやってきて…。
「きは、それでうれしかった。
だけど、それはほんとかな。」
という問いかけが途中にありますね。
読む人によって、そして同じ人でもその時の立場・状況によって、
さまざまなメッセージをくれる本だと思います。
私は、やはり木は、だいすきなおとこのこが、自分を必要としてくれること、
役にたてることがある、ということが幸せだったんじゃないかな、と思います。
これを親子の愛情にたとえるとしたら、こんな深い愛を親から与えられてこそ、
子は親になってまた自分の子に同じく深い、
無償の愛を与えることができるようになるのではないでしょうか。
こどももいなくて、親からも夫からも、この木のような愛情を与えられ続けている私は、
いまだ愛され、与えられるばかりのおとこのこかも。
いつかは、こんな愛情を与えられるような人になりたいです。
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成長しつづけるかけら…ただ待つのでなく
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投稿日:2004/02/21 |
「ぼくを探しに」の続編とも読め、まったく別のものとしても読めます。
かけら自身が、ただ待っているのではなく、自分から転がりはじめた!
欠けたところのあるものと、欠けたところをうめる存在のかけらとして、
ではなく、自立したもの同士として一緒に転がってゆく…
解釈・感じ方は、これも人それぞれ。
私は、続編のこちらの方に、より味わいを感じます。
自分のまま、自分自身が成長し、自立しつつ他者とよりそえるという、
ある種の理想的な姿・関係を感じました。
「ぼくを探しに」と同じく、オトナ向きかな?と思いますが、
こどもならどんな感性で読みとってくれるかなあと、感想をきいてみたい気も♪
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あなたにとっての「かけら」とは?
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投稿日:2004/02/21 |
「おおきな木」と同じ作者の本です。
「何かが足りない それでぼくは楽しくない 足りないかけらを探しに行く」
で始まる、これもまた、こどもからおとなまで、読む人それぞれが自由に
読み、自分自身の感じ方ができそうな本。
いびつな自分自身もまた、自分らしい自分だったり。
でも、より完全な姿を求め続ける自分があったり…。
あなたが探し求めている「かけら」は何ですか?
「かけら」にめぐりあえたとしたら、あなたは…?
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おちゃめでおかしくて、ほほえましいふたり
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投稿日:2004/02/19 |
今年の手帳を買おうとさがしていて、ひとめぼれしたのが、この「リサとガスパール」。
絵本の存在を知らずに、かわいくておとぼけな?ふたりの絵にまず惹かれました。
そんな折、本屋さんで、たくさんこの絵本のシリーズがあるのを知り、
またまた原画展が開催されるのを知り、観に行き…
ますますふたりが好きになりました。
この「であい」は、転校してきたリサと、ガスパールがなかよしになるまでの物語。
表紙の絵は、何をしているところでしょうか?
さあ、読んでみましょう♪
色彩ゆたかであざやかなのに、ハデな感じはせず、心なごむかわいい絵。
ふたりの考えることや、やっていることは、とても身近に感じられて、ほほえましくて、
おかしくて、つい笑いがこぼれてしまいます。
ご夫婦合作のこのシリーズ、これに続く物語も楽しいですよ。
これからもいい作品を楽しみにしています♪
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だいじな友達のために、エンヤコーラ!
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投稿日:2004/02/15 |
「リサとガスパール」シリーズの絵を描いている、ゲオルグの作品。
おおきなゾウのラブシウスと、ちいさなイタチのポリーヌちゃんは、すぐになかよしに。
ところが大事件が。ラブシウスがあぶない!
つかまったラブシウスを助けるために、一生懸命考えて、カラダを張って??
その方法を実行するポリーヌちゃんのガンバリに拍手!
ハラハラドキドキの展開のはずなのに、思わず笑ってしまいます。それはなぜ…?
かくれんぼのシーンも、おかしくて可愛くて。
わけは、本を開いて、絵をみてのお楽しみ♪
これからも仲良くネ!
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確かにおやこだったふたり
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投稿日:2004/01/14 |
「ひひひひ…おまえうまそうだな」
と近づいてきたティラノサウルスに、生まれたばかりのちいさなアンキロサウルスの赤ちゃんは、
「おとうさーん!」
…そうです。
「ぼくのなまえ、ウマソウっていうんだね!」
とかんちがいした赤ちゃんは、ティラノサウルスをおとうさんだと信じ、慕い、憧れるのでした。 さてその結末やいかに??
ティラノサウルスとアンキロサウルスの赤ちゃんの、種族をこえた心のふれあいに、じーんときました。
赤ちゃんがお山に走っていったさきのところを、なんの文もなく絵だけで表しているのもいいですね。
すこしさびしいけれど、心にあたたかいものが残るお話です。
絵も、恐竜たちの表情が、なんともいえずおかしくてかわいくて、私は好きですね!
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ともだちをおもうまごころ
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投稿日:2004/01/14 |
人間と友達になりたかった心やさしい赤おに。
でも、人間たちはこわがって誰も遊びにきてくれない。
そんなある日、赤おには、やってきた友達の青おににそのことをうちあける。
それをきいた青おにが、赤おにのためにしてくれたこととは…
私より上の世代の人たちなら、紙芝居でみたりしたことがあるのでは!?
紙芝居を知らない世代の人や、今のこどもたちなら、読み聴かせてもらったかな?
自分よりもだいじな友人・赤おにを思う青おにの気持ちと、
勇気ある行動の純粋さ、いさぎよさ。
ひろすけ童話の代表作、「泣いた赤おに」全文が載ったこの絵本、
私が、ぜひこどもに語り聴かせてあげたいと思う本のひとつです。
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好みがあるでしょうが…
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投稿日:2004/01/14 |
物語はナンセンスで、残酷?ともいえる場面もあるので、
好ききらいがあるでしょうし、
こどもにはもうひとつかな?とも思いますが…。
シュールリアリズムを感じさせるような絵の美しさと、
わにくんの表情(私は「わにのみせ」に入った時のわにくんの表情が
なんともいえない!)が、とてもユニークな物語であるかのように
思わせてくれます。
おとな向きでしょうが、意外な感性で受けとめてくれるこどももいるかも!?
偕成社から出ていましたが、絶版?になったらしいときき、残念です。
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いのちをかけてもいいともだち
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投稿日:2004/01/14 |
ヤギの肉が好物のオオカミと、草が好物でオオカミがこわいヤギ、
ガブとメイの奇妙でおかしくていのちがけ、前途多難!の友情ものがたり。
学生時代からの友人が教えてくれた本です。
なんども大笑いして、ワクワクして、ハラハラして、
最後に私は大泣きしました。
私のお気に入りの絵本の中でも、ベストに入れたい本。
いのちをかけてもいいともだち。あなたにはいますか?
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オオカミさんもいろいろ
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投稿日:2004/01/14 |
むかしから、物語の中で悪者、こわい存在、として多く登場するオオカミ。
羊飼いにとって、旅人にとってのこわい敵だったからでしょう。
でも、ここに出てくるオオカミは違うのです。
みんな最初はこわがり、疑っていたけれど、やがて、オオカミのやさしさを知ります。
そして、オオカミ自身も
「いいたいやつには、いわせておけばいいさ」
と思えるようになり…。
この本にある、吹雪の中で凍えるうさぎをみつけるオオカミと、うさぎをそっとやさしく抱きかかえるオオカミの絵がとても好きです。
見かけや先入観で、人をシャットアウトするのは、残念なことですよね。
そして、誰かを悪者にしたてて、それを利用することも…。
オオカミのまごころがみんなに伝わって、よかった!
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