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窓から遠くに、雪が残る山々が見えるラビッタちゃんのおうち。 ラビッタちゃん一家は朝からそわそわしています。 なぜって、ようやく春が来て、みんなで外に行けるから。 「きょうはピクニックにいこう!」とパパ。 「おべんとう、いそいでつくるわね」とママ。 ラビッタちゃんも、妹のピョコラッタちゃんも大喜びです。
おいしそうなお弁当をリュックサックにつめて、「ラッタ ラッタ ラビッタ ラッタ♪」と歌をうたいながらピクニックに出発! 春の緑は、なんてまぶしいのでしょう。 川がうつくしく流れ、若草のにおいがします。 丘の上でお弁当を食べ、パパとママはひとやすみ。 ラビッタちゃんとピョコラッタちゃんは探検に出かけますが……。
春のお出かけの一日が、1枚1枚、絵画のように描かれています。 ラビッタちゃんたちの洋服も目を見張るほど素敵なのですが、おいしそうなお弁当に、もう目が釘付け! たんぽぽの葉っぱにベリージャムを塗った人参サンドイッチ、いちごをのせて焼いたライ麦パイ……。 ぜひ絵本でたしかめてくださいね。
前作『ゆきがふるまえに』でラビッタちゃん一家の冬支度を描き、絵本作家デビューした、かじりみな子さん。 娘さん2人がいらっしゃるお母さんだそうですが、それも納得のやさしいまなざしが作品から伝わってきます。 ラビッタちゃんとピョコラッタちゃん、素敵なパパとママに会いたくて、続編も期待しちゃいますね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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うさぎのラビッタちゃんと妹のピョコラッタちゃんは、 山で暮らすうさぎの姉妹です。 雪がとけて、ようやく山にも春がやってきました。 「今日はみんなでピクニックにいこう!」 ある朝、パパがいいました。 そこでラビッタちゃんとピョコラッタちゃんは、 はりきってママのお弁当づくりをお手伝い。 さあ出発! 「ラッタ ラッタ ラビッタ ラッタ」 「たった たった ピョコ たった」 二人はうたいながら若草の丘をすすみます。 見晴らしのいいところでお弁当をひろげ、 おなかいっぱい大満足。 そこでラビッタちゃんとピョコラッタちゃんは 野原を探険にでかけます。 川をわたり、トンネルをぬけ、 二人はごきげんですすんでいきますが、 はっと気がつくと……。
前作『ゆきがふるまえに』(2016年11月)で、 ひとりで町へお買いものにでかけた、 うさぎのラビッタちゃん。 今回は妹のピョコラッタちゃんと、 緑まぶしい丘へとピクニックです。
細密なタッチで、やさしくいきいきとした動物を 描く絵本作家・かじりみな子による、 ラビッタちゃん絵本第2作。
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かわいい表紙にひかれて読んでみました。うさぎの一家がピクニックにいくお話。どの場面も、絵が魅力的で楽しいです! うさぎさんたちの洋服や、景色、ほかの動物たちの様子など、細かいところまで見どころがいっぱい。隅々まで見入ってしまいました。お話もほっこり。山に遊びに行きたくなります。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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