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目的の「とが村」にたどりついたアサギは、偶然にもタケと出会い、サコねえも生き口になったことを知る。消息がわからないハヤをさがすアサギだったが、そんな彼女を過酷な運命が待ち受けていた。「アサギをよぶ声」シリーズ、堂々の完結編。

面白いし読みだしたらともらない魅力があります。
本はそれなりの厚さはありますが、この手の作品と比べると、行間も広くページ数のわりにさらっと読めます。
児童書の歴史ファンタジー3部作の最終巻です。
彼女はなぜ、こうも強く前を向いて歩いてゆけるのか、同世代の子どもたちが読んだ時の感想が聞きたいです。
最後まで、グイグイと加速したままおはなしが進んでいく感じでした。
3巻ではちょっとした恋バナも出てくるので、そういうところでちょっとドキドキしたりと気持ち的な切り替えの部分はありましたが、
「時間の流れ」は、今まで読んだ作品の中で一番早いかもしれないです。
2巻の感想でも書きました、本当に情景を描くのはうまい作家さんで、世界観が半端なく細かく考えられ、創り上げられています。
この3巻でもトガ村で出会った「ヒコ」に注目してください。
ほんとにいい子です。
小学校高学年くらいから、中高生にお薦めします。
主役が女の子なので、男の子はちょっと読みにくいかもしれませんが、歴史ファンタジーなので、そのあたりに興味があれば、ぜひ手にしてもらいたいです。
(てんぐざるさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子17歳)
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