
電車が大好きな男の子が、牛乳パックで電車を作りました。あとは色を塗るだけ。そう思って、赤いクレヨンを持ったとたん… 目の前に赤い帽子のクレヨンぼうやが立っています。なんと、男の子はクレヨンと同じサイズになって、机の上の世界に入り込んだのでした。 他の色のクレヨンたちとも仲良くなった男の子は、みんなを自分の作った電車に乗せて、いよいよ出発進行です! 定規の線路、本の町、紙の砂漠を進んで、インクの湖をなんとか越えて、 電車はいつの間にか、空中にふわりと浮かんで…
子どもたちの夢見る気質をたっぷり楽しませてくれるすてきな作品。 立体造形を用いて特殊映像作品をつくる造形作家、アンマサコさんによる、やわらかく美しいイラストは必見です。奥行きある空間表現と陰影ある色彩が、男の子の空想世界をどこまでも魅力的に、幻想的に見せてくれます。 机の上の光景は、読んでいる自分が小さくなったように感じるリアルさ。また、空へと飛ぶシーンの、雲や星空の美しいこと。ゆっくりとページをめくってお楽しみください。
(長安さほ 編集者・ライター)

工作が大好きな男の子が、赤いクレヨンを持った瞬間からはじまる冒険物語。 赤いクレヨンに連れていかれたのは、机の上。クレヨンの仲間たちと絵を描いた電車に乗り込むと、ガッタンゴットン! 電車が動き出します 男の子の創造力と想像力がつむぎだす、夢あふれる冒険世界。圧倒的な画力で描かれる一冊です。

電車が大好きな男の子が、牛乳パックをハサミで
じょきじょきして、大好きな電車をつくってしまいました。
ドアも出来たし、窓も出来て、あとは色を塗るだけ。
赤いクレヨン・黄色・水色・紫・青・緑・黄緑・橙色の8色のクレヨン
たちと、冒険のたびにでたファンタジックなお話でした。
クレヨンたちは、帽子を被ってお鼻が伸びてピノキオみたいでし
た。銀河の空を飛び、とても風景が綺麗なので、うっとりしました (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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