![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
小学校の卒業式当日をむかえたおねえちゃんと、1年生のわたし。 いつも以上に「おねえさん」って感じがして、まぶしいおねえちゃんに、「おめでとう」がまだ言えないわたし。 つい強がって、おねえちゃんにこんなことを言ってしまいます。 「そつぎょうしきのまえには、おしっこすませておくんやで」とか 「おおきいこえで、うたうんやで」とか。
おねえちゃんには「みさとちゃん、2ねんせいになったら、とちゅうでみちくさして、ちこくしたらあかんよ」 と言われます。
いつもは姉妹いっしょに通っていた、小学校までの道。 おねえちゃんが卒業してしまったら、ひとりで通うことになるのでしょうか。 みさとは、それを受け入れる気持ちになかなかなれないのかもしれません。 とうとうおねえちゃんに「おめでとう」を言えないまま卒業式がはじまり、おねえちゃんがピアノの伴奏をする場面になりました。 でも毎晩いっしょうけんめい練習してじゅんびしていたはずなのに、おねえちゃんのひくピアノは途中で止まってしまいます。 みさとは、自分のせいではないかと、心配で涙が出てきてしまいますが……。
おねえちゃんにたよっていた気持ちにさよならし、春から2年生。 1年生の黄色いぼうしにもさようなら。 小学1年生の学校行事と生活を描く「いちねんせいの1年間」シリーズ最終巻。 いよいよ進学してひとつ大きくなる誇らしさと、6年生を見送るさみしさが描かれます。 ドキドキする春の成長を、やさしい色彩で繊細に描いた絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
5歳幼稚園年中さんの娘が本屋さんで手に取って来たので,一緒に読んでみました。
お話は,1年生と6年生の姉妹の卒業式の1日です。
お姉ちゃんを想う妹の心情がよく描かれていてよかったです。
姉妹ならより共感できるかもですが,キョウダイ構成に関係なく,味わい深いお話でした。
読み手も聞き手も何だかキュンとなってしまう絵本で,我が家の娘も終始真剣な表情で聞き入っていました。 (まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子5歳)
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