![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
「まずはじめに じめんをかく つぎには そらをかく それから おひさまと ほしと つきをかく……」
まっしろな紙の上、始まるのは谷川俊太郎の詩の世界。 そこに呼応してのびのびと絵を描くのは長新太。 風が描かれ、くじらやいなくなった恐竜が描かれ、さまざまな天気や虹が描かれ。 そうしてやっと、ひとりの子どもが描かれる。 迷いのない線と鮮やかなインクの色。 次々と自由気ままに描かれているようで、やっぱりそれは言葉と対になっていて。 ページをめくるたびに気持ちが高ぶってくるような「え」の新しい世界。
1973年に刊行されてから、長らく愛されてきたこの絵本。2003年の新装を経て、さらに新たな製版によりヴィヴィッドな色彩に生まれ変わったリニューアル版が登場しました!
「できあがった絵本を見て、茫然としましたね。」
そう語るのは、先にこの詩を発表していた谷川俊太郎。ふたりの才能の出会い、そこから生まれた感動を、私たちは絵本を開くたびに何度でも新鮮な気持ちで味わえるのです。頭の中をまっしろにして、ページをめくると始まります。
「まずはじめに じめんをかく」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
「まずはじめに じめんをかく」で始まる谷川俊太郎の詩の世界を、長新太がのびのびと描きだす。つぎつぎと広がっていく「え」の新しい世界! 1973年に刊行されてから長らく愛されてきた、谷川俊太郎と長新太のふたりの天才が組んだ絵本を、この度、貴重な原画を新たに撮り下ろしたデータを使用し、新装版として刊行。 2023年4月には「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が東京・PLAY! MUSEUMを皮切りに全国巡回予定、この展覧会でも『えをかく』が大きく紹介されます。ふたつ才能の出会いを、この一冊で楽しめる絵本。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
1枚の画用紙に絵を描こうとしたらイメージがどんどん拡がっていったお話です。
何を描いていいかわからないで、とりあえず引いた1本の線がスタートでした。
それは地面でした。
それから先は溢れ出てくるイメージに、絵がどんどん進化していきます。
これは詩の世界ですね。
画用紙から絵ははみ出てしまうし、絵を重ねていったら混沌の世界でしょう。
頭が整理できたら、また画用紙を出します。
今度は何を描くか決められたかな。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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