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翻訳者 柴田元幸さんにインタビューしました!
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大人のための絵本作家として世界的なカルト・アーティストであるエドワード・ゴーリー。子どもたちが恐ろしい運命に出会うさまを、アルファベットの走馬灯にのせて描いた代表作。

モノクロームの細密ペン画に、引きずり込まれる。
あどけない子どもたち、その後ろに立つ髑髏顔の黒傘男。
ページに紹介される、たった一人の子ども。
ページに淡々と記される、たった1行の文章。
すべては読み手と聞き手/見る者に、委ねられる。
ABCブックは世の中への、初めの一歩だが、
これほど聖書を抱き寄せ、胸の鼓動震えるABCはない。
耳を塞ぎたくなる残忍な文章は、グリムやペローにだってある。
だがゴーリーのこれは、あまりに現実社会の不条理そのものだ。
神さま、AもBもCも、みんなZまで、天使になったんだよね。
アーメン。感謝。 (もゆらさん 60代・その他の方 )
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