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あっちこもっちも妖怪だらけ! まいどおなじみ「ようかいむら」の、こよいのイベントは音楽会! でも、ただの音楽会ではありません。
「ようかいむら」の音楽会には、すてきな音楽をかなでれば魔界のとびらがひらき、すばらしいお宝が出てくるという言い伝えがあるのです。
妖怪じょろうぐもの、「むらさきごぜん」がみんなのリーダー!
「みんなで ちからを あわせて おたからを もらうわよ?」
しかし、はじめて楽器をさわる妖怪たちは、もうしっちゃかめっちゃか。 口にカスタネットをくわえ、腰にタンバリンをぶら下げ、おならでラッパを吹き鳴らす……。 いったい、どんな曲が聞けることやら──
たかいよしかずさんの、「ようかいむら」シリーズ11作目です。 あんな妖怪こんな妖怪、意外な楽器で大演奏! 大入道が太鼓を叩けば、雪女がサンバを踊り、アマビエも出てきて笛を吹く! てんでバラバラ、好き勝手に楽器を鳴らしまくる妖怪たちを、むらさきごぜんはまとめることができるのでしょうか? それに、魔界のとびらから出てくるお宝って……?
楽器と妖怪のおかしな組み合わせや、むちゃくちゃな演奏方法がたのしい、にぎやかな一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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ようかいむらの音楽会では、すてきな音楽をかなでると、魔界のトビラが開いて、すばらしいお宝が出てくるという言い伝えがあります。みんないっしょうけんめいに、心をひとつにして練習し、ついに本番をむかえるのですが…。

息子も私も大好きなようかいむらシリーズの絵本です。
今回は音楽会がテーマとなっていて、新しく登場する妖怪は女郎蜘蛛のむらさきごぜんです。
この絵本を読むまで知らなかったのですが、女郎蜘蛛という蜘蛛は本当に生き物として存在するんですね。
大人になってからも、まだまだ知らないことが山ほどあることに気付かされました。
ようかいむらのみんなも最初はバラバラでしたが、お宝をもらうため、一丸となって頑張るところは、子どもたちにも通じるところがあると思います。
今回もかわいい妖怪たちに癒やされました。
(ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子4歳)
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