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「ばいきんがいっぱい」 「このほんを なめちゃダメ!」 ぱっと目を引く黄色い表紙に書かれているのは、なんとも刺激的なことば。 いったいどんな絵本??
本を開くと、まず紹介されるのは、細菌の「ミン」。青くてかわいいです。 細菌だから本当はすごくちいさい。 ページには小さな点が描かれていて、 「細菌は この てんの うえに 3,422,167こも いる。」 と教えてくれます。 うわあ……。
ここから、読者は、本のページに指を触れて、絵本の中にいるミンを、外に連れ出して、冒険させてあげます。 指についてきたミンを、あなたの前歯やシャツ、おへそなど、細菌がいるところにくっつけてあげましょう。(訪れた場所からはいつのまにか別の細菌のお友達も指にくっついてきます)そして最後には、また本に指をくっつけて、細菌たちを本に戻してあげる……。 そういう絵本です。
えっ、どういうことかわからない?
実際に本を開いてみてください。 最初から最後まで、驚きの世界が待っていますから!
大腸菌、レンサ球菌、真菌、コリネバクテリウムなど、キャラクター化された細菌たちはとってもかわいく描かれています。 ページに散りばめられた細菌たちのユーモラスな会話を読んでいるだけもとても楽しい。 けれども、かわいいだけではない、圧倒されるのが、キャラクターたちの背景が、実際に顕微鏡でとられた写真であること! 鮮明に広がるミクロの世界から目が離せません。
この本を読んだ子どもたちは、何を感じるでしょうか。 「大変、手を洗わなきゃ!」かな? 「おへそはきれいにして触らないようにしよう!」 はたまた、「細菌たちの世界って面白い!」かもしれません。
子どものための細菌入門書。 親子で清潔の大切さを話し合いつつ、あまり神経質にならずにのびのび楽しみたい、科学のインタラクティブ絵本です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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ミンは、ものすごく小さな細菌。靴下のなか、ゾウのひざのうえ、富士山のてっぺん……、どこにでもいるんだ。この本のなかにもいるミンを、ちかよってよーくみてごらん。そして、小さなミンを、きみの指につけて冒険へつれだそう!
まずは、自分のまえ歯に指をつけてみて。よーくちかよってみると……ミンが歯にくっついたね。そして、歯には、レイという虫歯をほっている菌がいるんだ。次は、レイもつれだして、シャツに指をくっつけてみよう。よーくちかよってみると……シャツには、デニスという、臭いにおいをつけている菌がいるよ。次は、おへそに指をつけてみて。ミンとレイとデニスもくっついてきたね。よーくちかよってみると……おへそには、ジムという垢をたべている菌がいるよ。おへそのなかって、こんなに汚いんだ!
キャラクター化された細菌たちのユーモラスな会話が面白く、インパクトのある写真にも釘づけ! すすんで手洗いしたくなる絵本。

としょかんライオンを訳した方という事で期待してためし読みしてみると訳がやはりわかりやすく、写真も普段みることができない世界でとても分かりやすく、購入しました。子どもによむと写真に興味津々の様子。写真の所々にいる菌の絵を指差しては声をだして反応してくれるので内容はまだ娘にははやくても、今からでも楽しめる絵本で何より親も新たな驚きがあり面白くためになる絵本です。 (mamawotanoshimuさん 30代・ママ 女の子1歳)
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