イギリスの有名な昔話。さんびきのくま。
「くまのこウーフ」の神沢利子さんの再話です。 イギリスの原典の良さを損なわず、新しいイメージのさんびきのくま。 布川愛子さんの描くお洒落なくまの家族が新鮮です。
おはなしに出てくるのは、大きいくま、中くらいのくま、小さいくま。 このさんびきのくまがすむ家に、女の子がしのびこみます。 おうちにあるのはおわんにスプーン、イスにベッド、それぞれみんな3つずつ。 ちっちゃな ちゅうくらい おおきな の繰り返しがこのおはなしの要です。 昔話にはこの繰り返しがよく出てきて話にリズムが生まれます。 是非声に出して読んで、繰り返しのリズムを楽しんでほしい絵本です。
「ひきだしのなか名作」シリーズの1冊。 数多い名作から誰もが共感できる12の作品をセレクトしています。
おうちの人に読んでもらうなら3歳ぐらいから、一人で読むなら小学校低学年に おすすめします。
(山田裕子 小学校司書)
さんびきのくまが住む家にやってきた女の子。くまたちの留守中に、おかゆを味見し、イスをこわし、ベッドで眠ってしまうと、さんびきが帰ってきて…。世界中で親しまれてきたイギリスの民話。
イギリスの民話「さんびきのくま」。
題名の通り3びきのくまのお話です。くまが住んでいるおうちに女の子が入ってきて、彼女はくまの留守中にさまざまな家に置いてあるものに触れていきます。おおきなくまのおおきなスプーン、ちゅうくらいのくまのちゅうくらいのスプーン、ちっちゃなくまのちっちゃなスプーン。色々試してから最終的に女の子はちょうどよい、ちっちゃなくまのベッドで寝てしまいます。そして3びきのくまに見つかってしまいました。女の子はどうなってしまうのでしょうか・・・。
女の子がくまの留守中に、大きい・中くらい・小さいそれぞれの色々なモノを試しながら自分にあったモノを選んでいく内容と、ちっちゃなくまのベッドでねてしまうシーンが子どもには印象的だったようです。本を読み終えても、「女の子はどのベッドでねちゃったの?」、「ちいさなくまのベッドはどうなっちゃったの?」と何度も聞いてきました。
最後のページにこの本についての解説があり、子どもにとってはファンタジーな内容であり、新しい知識の発見になる作品とありました。
こういったお話も子どもにとっては必要なのかな、と思いました。 (えなびぃさん 40代・ママ 女の子3歳)
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