「あかるいほうへ あかるいほうへ。」
くり返し何度も。声に出して読んでいるうちに、目線もあがり、気持ちも明るくなってくるのです。
「こんなにも、子どもの心を言葉に言い表せる大人の女性はいないだろうなと思います。」
そう語るのは、巻末でナビゲーターとして詩の魅力を語る女優上戸彩さん。「おやこでよもう!金子 みすゞ」は、小さな子どもたちから大人まで、ともに楽しめ金子みすゞの詩を10編、それぞれに画家が絵をつけた絵本シリーズです。本作では、みすゞファンを公言する人気絵本作家きくちちきさん。表題作の他、「私と小鳥と鈴と」「おさかな」などの詩の世界を柔らかなタッチで描きだします。
言葉のひびきを耳で楽しみ、絵を見て想像し、監修者の解説でその意味を味わって。そうやって絵本として何度も触れているうちに、金子みすゞの詩がいかに親しみやすく身近なものなのか、親子で体験できるのかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おとなとこどもが一緒に楽しめる、金子みすゞ童謡絵本シリーズ。みすゞファンを公言する人気絵本作家きくちちきが、表題作ほか「私と小鳥と鈴と」「おさかな」など10編の詩をあたたかいタッチで描きます。2012年にドラマで金子みすゞを演じた女優上戸彩が、ナビゲーターとして詩の魅力を語るインタビューも掲載。
少し小さめサイズのかわいらしい絵本です。
「あかるいほうへ」や「わたしとことりとすずと」など、金子みすずさんの詩と、きくちちきさんの大胆でカラフルなイラストがコラボレーション。
きくちちきさんのイラストの明るい雰囲気が、詩とぴったり合っていて楽しめました。気持ちが軽やかになる絵本です。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子12歳)
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