![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
おかあさんと一緒に、はじめてちょっと遠くまで出かけたこねずみ。嬉しくてかけまわるうちに、いつの間にかひとり。
「あれ? おかあさんは?」
どうやら、はぐれてしまったようです。においを頼りに、柵の向こうへかけだしていくと、そこにいたのはおかあさんカンガルー。さらにカピバラや大きなくまも。ここは、夜の動物園。人間たちもいなくなり、灯りも消えた頃、動物たちの時間がはじまるのです。こねずみは、次々と動物たちに話しかけていきます。
「おかあさんをさがしているんだ。みなかった?」
大きな口をあけてあくびをするライオンに驚き、ぎょろりとにらむトラに震え、サイやしまうまには気づいてももらえず、すっかり空気もひんやりしてきた頃……。
小さなこねずみから見る動物園の広いこと。そして夜の静けさの中で出会う動物たちからは、昼間とは違う緊張感も漂ってきます。息づかいや体温まで感じるほど。けれど不思議と優しさも感じることができるのは、やはり相手がこねずみだからでしょうか。心細さをも包み込む、美しく幻想的な夜の動物園の世界が味わえるこの絵本。おかだこうさんと岡田千晶さん、夫婦共同作品です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
お母さんとはぐれてしまったこねずみ。匂いを頼りにたどり着いた所は、夜の動物園。灯りが消え、足音もしなくなった頃、動物たちの時間が始まります。夜の空気まで感じられるような、イラストとストーリーが魅力。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
何かの雑誌でオススメされていた絵本だったと思います。
なかなか図書館で借りることができず、ようやく読むことができました。
お話もなかなかおもしろかったですが、挿絵が素敵で印象に残りました。
夜の動物園には行ったことがありませんが、きっと暗闇で見る動物たちはこんな感じかなと思うような挿絵です。
動物好きの息子も喜んで読んでいました。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子5歳)
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