
2011年3月11日。 東北の海のおきで大地震がおこりました。 海べの町には大つなみがおしよせ、 町は、みるまにのみこまれていきました。
つなみにのまれずにすんだ公園やあき地には たくさんの仮設住宅がたてられ、 こどもたちのあそび場がなくなってしまいました。
これは、岩手県釜石市の山あいにつくられた 「こすもす公園」と「きぼうの壁画」のおはなしです。
おもいっきり、あそびたい! みんなでいっぱい、わらいたい! 震災で傷ついたこどもの、心の回復を描いたドキュメンタリー。

工場の壁が、あの津波を思い出させる。
東日本大震災の残した心の傷は、その場にいた人でなければわからないほどの深さを持っているのだと痛感しました。
被災児童のために作られた公園の横にあった工場ののっぺりした壁が、子どもたちに津波を思い起こさせるなんて考えなかったでしょう。
でも、そこに明るい壁画を描くことで、希望に満ちた公園に変わることが出来ました。
事実を淡々と描いているので派手さはありませんが、描かれた壁画は圧巻です。
解説や、裏表紙に実際の写真があるのも良かったと思います。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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