![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
時計のない時代、江戸のまちに時を告げるのは「時の鐘」の鐘の音でした。鐘つき役の孫、新吉は、おにごっこをしているときに、初めて外国人に出会います。ヤンと名のるその人は、自分が遠いオランダから来たこと、自分が植物学者で日本の美しい庭を見てまわりたいことを語ります。 ヤンは、長崎のオランダ商館から江戸参府で日本橋の長崎屋に宿泊していたオランダ人でした。オランダ人は自由にまちを出歩くことは許されていません。そこで、新吉は仲良しのべらぼうさんに相談し、船でヤンを江戸散歩につれていくことにします。 ヤンと一緒に江戸を見てまわる間に、新吉は不思議な気持ちになります。江戸のまちが、これまで見ていたまちとはぜんぜん違う新しいまちのように見えてきたのです。 『せかいいちうつくしいぼくの村』『えほん東京』の小林豊が、自身が生まれ育った東京のまちを、世界に誇る美しいまちとして描きあげる珠玉の絵本です。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
時の鐘ときいて、川越を思い浮かべました。
運河の町ときいて、東京とは思えませんでした。
それだけ今の東京の様変わりは、驚くほどだったのでしょう。
オランダからやってきて、将軍と会うのだというヤンさんと新吉との友好を通して、タイムスリップしたような、しみじみとしたかつての日本橋を味わいました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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