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朝起きて、女の子がいちばんにするのは、ねこたちのごはんの準備。うちには6匹のねこがいるんです。ボスねこのボボや、蝶ネクタイの首輪をつけたロロや……。くわしくは絵本を読んでほしいのですが、とにかく中でもいちばん小さくて、「ごはんですよ」という声に誰よりも早く走ってくるのが、水色のリボンをつけた黒ねこのトト。
でもトトってごはんのとき以外は、名前を呼んでもすぐにやってこないんです。呼ばれたらまず背中をふくらませ、前足を出し、後ろ足を伸ばし、それからようやく……のんびりと来ます。おもちゃで遊ぶのは大好き。日なたぼっこも上手……。そんなトトをはじめとするねこたちと女の子との他愛ない日常が、おしゃれで躍動感のある筆致で、淡々と描かれます。
『王さまのお菓子』(石井睦美/文)や『レミーさんのひきだし』(斎藤倫・うきまる/文)など、文章作家さんと組んで、それぞれ西洋の映画を切り取ったような、雰囲気のある絵本を描いてきた、くらはしれいさん。本書はくらはしさん初めての、文・絵を共に手がけた絵本です。ねこ6匹の個性と、ねこと暮らす幸せな空気が描かれています。ねこ好きの人にはたまらない一冊です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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レトロで躍動感のあるタッチが人気の絵本作家、くらはしれいの初めての自作絵本。 こねこのトトのかわいさが弾けます! 6匹のねこと女の子のほほえましい1日を、ごはん、あそび、ひるね、かくれんぼと1日に沿って描きます。 ねこ好きの人にはたまらない「ねこあるある」満載の、宝物のような絵本。 2023年10月刊
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くらはしれいさんの、そこはかとなくユーモアが漂う上品なイラストが大好きなので、こちらも読みたいと思いました。こちらはくらはしさんが初めて文章も手掛けた作品とのことです。
6匹の猫と女の子のいちにち。ねこの中で一番小さいトトは、なんでも一番にやりたがり、でもすぐに飽きちゃう、ちょっとやんちゃな子。でもそんなトトがとてもかわいいのです。
眺めているだけで幸せな気持ちになる作品でした。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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