![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
温かそうな上着にマフラー、帽子を目深にかぶった男の子が、大きな虫とりあみを持って、玄関で靴をはいています。 「あれ? ふゆに むしとりあみもって、おにいちゃん どこいくの?」
この兄弟、覚えていますか? そう、前作『むしとりにいこうよ!』で話題となった、虫とりの天才のお兄ちゃんとやんちゃな弟くんのコンビです。 お兄ちゃんと一緒に外へ出かけると、不思議、いつもの道にだんだん虫がいっぱい見えてくるのです。 「虫とりの楽しさが伝わってきた!」「すぐに出かけたくなった」「兄弟のやり取りが微笑ましい」 なんて声がたくさん聞こえてきます。この絵本のおかげで、虫に興味を持った子も多いのでは?
今回はちょっと様子が違います。 だって、今は冬。こんな寒い日に出かけても、虫なんていないんじゃないの?
ところが、それは違うらしい。 お兄ちゃんは言います。 「ふゆでもさ、さいきん あたたかいひが つづいただろ。こういうひが いいんだよ」 一体、どんな虫が見つかるんだろう……そう思った途端! 「ほーら、いた。そこ。」 ほんとだ、葉っぱの上にヒラタアブ。コマルハナバチもいます。 夏とは全く違う様子の山の公園に行ってみると、さらにテントウムシや、イラガのマユ、ミニムシやキタテハまで。 やっぱり天才お兄ちゃん。寒い公園の中でも次々に虫が見えてきます。 今回も、クライマックスはやっぱり弟くんのお手柄なのですが、何を見つけたのでしょう?
冬に虫とり。こんな楽しみ方があったなんて! なんだか得した気分です。 共著に日本野生生物研究所代表の奥山英治さんを迎えて、さらにパワーアップした「むしとり絵本」をお楽しみください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
ふゆにむしとりあみもって、おにいちゃん、どこいくの?森のけしきは夏とは、ぜんぜんちがっていた。しずかな冬の森に、いきものなんているのかな……?虫取り大好きな著者が、むしとりの楽しさをつたえる絵本第2弾。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
はたこうしろうさんの『むしとりにいこうよ』の冬バージョンです。
やっぱり、はたさんの虫とりの絵本は面白いですね。
虫嫌いを虫好きにする力があります。
冬にも探せばこんなに虫を見つけることができるのですね。なるほど。
はたさんは講演会で、『自然界のものは、どんな人口物よりも複雑。自然からしか学べないことがある』とおっしゃっていました。
本当にそう思います。 (ピンピンさん 50代・その他の方 )
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