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あるところに、ふるさとでくらせなくなった男の子がいました。ティーカップにふるさとの土を入れて、ボートで海にこぎ出します。ウクライナをはじめ、海外からの難民・避難民のニュースが増える昨今。本書の出版には、ふるさとを離れて暮らさざるをえない人たちのことを考えるきっかけになれば、という翻訳者の思いもこめられています。ページをめくるたび、広大な景色が入れ替わり、空や海の表情、その美しさに魅せられる一冊。
故郷に住めなくなった男の子が、ひとりで、ボートで海にこぎだします。ティーカップに故郷の土をいれて。その男の子の気持ちを思うと、胸が痛くなりました。なんで、男の子が故郷にすめなくなったのか……。やはり、自然と、今、世界でおこっている戦争について考えてしまいます。幻想的で美しい絵が印象的でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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