森の小さなお裁縫屋さんに住む、子鹿の三姉妹のお話。 今回の主人公は「かじっこ」。 いちばん上のお姉さんで、しっかり者のお世話好きです。
いつものように妹たちとお母さんのお店を手伝っていると、リンリンリン!お店の電話が鳴りました。 電話の主はおばあちゃん。 「かじっこちゃん、ししゅうのいとが おわってしまったから もってきてほしいの」 かじっこは、山の上のおばあちゃんの家まで、糸を届けにいくことにしました。 道の途中で、帽子をめぐってケンカする3匹のこぶたや、つりばしがこわれて困っている虫さんたちに会います。かじっこは刺繍糸でお手伝い。 そして、山のお茶会でも刺繍糸はすてきな役割を発揮して・・・。 おやおや、かじっこはおばあちゃんの家に糸を届けられるのかしら?
心配ごむよう!のハッピーなエンディング。 可愛いもの大好きな子どもたちが(もちろん大人も)ひととき幸せな心持ちで眺めるのにぴったりです。 さかいさちえさんは「ちいさなちいさなポコポコ絵本シリーズ」で人気の作家さん。 そのキュートな絵柄と、明るくてレトロな色あいに癒されそう。 見どころはいろいろありますが、食いしん坊乙女がときめくのはやはりお茶会シーンでしょうか。 かじっこの前に、24個(!)の色とりどりのティーカップとソーサーが並ぶ絵も必見です。
ほかに、次女が主人公の『こじかじじっこ もりのはいたつやさん』、末っ子が主人公の『こじかこじっこ ボタンをさがして』があります。 3冊並べてみると、きっと可愛さ倍増ですよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
こじか3姉妹、一番上のお姉ちゃんかじっこは、しっかりもののお世話好き。ある日かじっこは山の上に住むおばあちゃんから、刺繍の糸を届けてほしいと頼まれます。けれど道の途中で困っている動物たちをほっておけなくて…。
甘えん坊でのんびりやさんの末っ子、こじっこ。 元気いっぱい頑張りやさんの二番目のお姉さん、じじっこ。 そしてこの本の主人公、一番上のお姉ちゃん、かじっこは、しっかりもののお世話好き。
さあ、絵本の前のみんなはどの子に一番共感するのかな?
とても可愛い眼をした かじっこちゃん。
これは3姉妹の長女のお話で
シリーズもので次女、末っ子というのがあることを知りました。
絵が幻想的で、ストーリーも
かわいらしくて、見ているだけで
心が和む、癒される気がします。
色使いもハッキリしているし、
他の動物たち、背景、細かい描写も
メルヘンですね。
小さいお子さんが見ても
わかりやすい絵本だと思いますし、
私の様な おばあさんが見ても
夢のようなおはなしの世界に
入り込みたくなりました。
他の2冊も読んでみるつもりです! (koyokaさん 50代・じいじ・ばあば )
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