カラフルで愛らしいこぶたちゃんの人気シリーズ、「たちもとみちこの こぶたちゃんしかけえほん」7冊目。 テーマは「おてがみ」です。
おさるの郵便屋さんが「こぶたちゃん、おてがみですよ」と届けてくれたのは、おばあちゃんからの手紙。 「おにわのきいちごがたくさんそだってきたので、きいちごのみでおりょうりをつくります」ですって。 「おともだちもさそって、ぜひあそびにきてください」というお誘いにこぶたちゃんは大喜び。 さっそくお返事を書きました。 「きいちごのおりょうりたのしみです。おともだちをさそっていきます」
お母さんと一緒に、おばあちゃんの住所を書いて、切手を貼ると、できあがり。 赤いポストに入れたら郵便屋さんがおばあちゃんの家へ届けてくれるのよとお母さんが教えてくれました。 ドキドキしながらポストに手紙を入れ、中の「コトン」という音を聞くこぶたちゃん。 “いつかポストにおてがみを入れてみたかったんだ”とわくわくする気持ち。 “もう届いたかな”“お返事まだかな”とそわそわする気持ち。 はじめて自分宛ての手紙をもらったり、お返事を書いたりする嬉しさで、胸いっぱいの様子が伝わってきます。
さて、改めておばあちゃんから「つぎのにちようび、きてください」とお返事をもらったこぶたちゃん。 友だちにお手紙を出すことにします。 お誘いの言葉と、クレヨンで絵を描いて、切手を選んで……。 これだけでもわくわくドキドキですが、さあ、友だちからの返事は届くのでしょうか……!?
本書はあちこちにめくるしかけがあり、特に封筒を開くページは、しかけ絵本の楽しさを教えてくれます。 様々な味わいのテクスチャーの色紙が織りなす、たちもとみちこさんの貼り絵の世界はファン必見。 みずみずしい華やかさがあって、最後のきいちごパーティの大きな絵は最高です!
「お手紙っていいなあ……」と心から思える絵本。 子どものとき、封筒を開けて手紙の中身が見えたとき、嬉しかったことを、お母さんやお父さんもよく覚えているのではないでしょうか。 その喜びを、子どもにも、ぜひ体験させてあげたくなりますね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「おげんきですか? わたしはとってもげんきです」 そして…、こぶたちゃんは、いいことを思いつきましたーー。 ふうとうを、はさみでチョキチョキチョキ。おばあちゃんからとどいた手紙を、おかあさんが読んでくれました。 じぶんあての手紙をもらう嬉しさ。ポストに入れてからのドキドキ。読んだり書いたりしてみたいという憧れ。幼い気持ちがあふれる、可愛いしか け絵本です。みずみずしい感性で描かれる、色彩豊かな人気シリーズの7冊目。 かけがえのないつながりと、気持ちを伝えあう大切さが感じられる、今こそ読みたい一冊です。
こぶたちゃんと、おばあちゃんやお友達とのお手紙のやりとりが、とっても楽しそうでほっこりしました。
今は、メールであっという間にやり取りできてしまいますが、郵便屋さんを待つワクワクや、可愛いレターセットや切手に、お手紙の良さを改めて感じました。
今は、年賀状を出すくらいしか、お手紙を出す機会もないですが、年に一度の機会ですが、なくしたくないなと思いました。
子どもたちが字を書けるようになったら、ぜひお手紙を出す経験をさせたいなと思いました。 (ピーホーさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
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