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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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クジラまつり

クジラまつり

  • 絵本
文: 川村 たかし
絵: 赤羽 末吉
出版社: BL出版 BL出版の特集ページがあります!

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税込価格: ¥1,760

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作品情報

発行日: 2019年03月20日
ISBN: 9784776408918

30×22p 32ページ


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この作品が含まれるシリーズ

みどころ

およそ400年前、紀伊国(和歌山県)の太地のお話。
あるとしの正月のこと。
庄屋のかそうじと、もりうちのいえもんのふたりが、岬にあるおみやにやってきた。
ことしもクジラがとれますように――。

そんな中、クジラの親子がシャチの群れに襲われている光景に出くわす。
シャチは海のオオカミだ。でっかいクジラでさえもかなわない。
見かねたいえもんがほらがいを吹き鳴らす。

元日は休みだし、あしたはクジラまつり。仕事などないはずだが、村人たちは磨いてあったもりを手にして、船をこぎだす。
先頭の船には、村で一番腕利きのもりうちのそうだゆうが乗っている。

死闘の末、シャチはおっぱらったが、舌を噛みちぎられた大きなクジラがぐったりして、波の間に浮かんでいた。

かそうじの号令で、男たちは「えびすさま」を運んで村に帰る。
「えびすさま」とは、クジラのことだ。福の神のように村を豊かにしてくれることから、そう呼ばれている。村人たちは大喜び。
あぶらをしぼり、にくを塩漬けにする。クジラの血は畑の肥やしになるし、ひげ、すじ、骨も役に立つ。いらないものは何もない……。

胸に迫る美しいラストシーンと、いえもんが放つ、凛とした言葉がとても印象的です。村人たちにとって、クジラは獲物であり、同時に幸せと恵みをもたらす福の神でもあり、守るべき命でもある――と教えてくれます。
三冊の冒頭に出てくる、「ひよりじいさん」は、子どもたちにせがまれればくじらとりの昔話をし、一番鶏が鳴く早朝に浜辺に出て、海に出ていく者にその日の天気を教えます。このお年寄りの本当の名前も、ここで明らかになり、胸がいっぱいになります。

「クジラむかしむかし」三部作を読むと、おなかの底から熱いものが湧き上がってくる気持ちになります。脈々と受け継がれる命と思い、そして生きる知恵。人間は自然と闘い、共存し、こうやって命をつないできたのだ、と腑に落ちるのです。

(絵本ナビ編集部)

出版社からの紹介

シャチに襲われる親子クジラを助けようと、そうだゆうは仲間と共に舟を出す。漁師たちにとって、クジラは獲物であり、また、守るでき命でもあった。シャチとの戦いの末、村には思いがけない福の神がやってくる。

1973年に発行された作品を復刊しました。

ベストレビュー

鯨とりのしきたり

「クジラまつり」という捕鯨漁師たちのしきたりと、海の生き物の闘いの雄々しさに圧倒される作品です。
生活の糧のための捕鯨も、むやみに無駄な捕鯨をしてはならないという、いえもんの信念の前に、欲を出そうとした庄屋のかそうじが押し黙った姿が印象的でした。
動物愛護のために禁止された捕鯨と、古来の捕鯨のしきたりとを考えさせられる作品です。
(ヒラP21さん 60代・パパ )

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