6年生のユウタには手と足がほとんどなく、普段は車いすに乗っています。でもクラスの仲間とはなかよしで、サッカーをしたり、時にはとっくみあいのケンカもします。 秋になって体育の時間にバスケットボールをすることになりました。ユウタはバスケットボールができませんが、先生の計らいで審判をやることに。でも決勝戦で熱くなった試合をうまく審判することができず、落ち込んでしまいます。親友とも気まずくなったまま、卒業前の駅伝大会がやってきました。ユウタも参加させたい、という先生や仲間の気持ちを受け、ユウタは早朝のトレーニングを続けます。そして、駅伝大会を迎えます。
この本では、先生やクラスメートが、体が不自由だからといって仲間はずれにしたり、逆にいつもやさしくしてくれるのではなく、仲間のひとりとして扱っていることがとても大切な点だと思います。子供たちは体の不自由な仲間に対して、どう接していいのかがわからないというのが正直な気持ちではないでしょうか。この絵本は、そんな子供たちに気づきを与えてくれるにちがいありません。
小学校6年生のユウタは、手と足がほとんどないけれど、スポーツもけんかもする元気いっぱの男の子。体育のバスケットボールで審判を任され、最初は張り切るのだが、次第にみんなといっしょに参加できない悔しさが募りなみだを流してしまう。ユウタの気持ちを知った仲間たちは、クラス対抗の駅伝大会にユウタと共に出場することを決めるのだが……。
もし、みなさんのまわりに車いすにのっている子がいたら、この本を思い出してほしいのです。ヨシヒコ君やカズト君は、ユウタ君とどうつきあっていたか。ヨシダ先生はどうだったか。だから、このものがたりの主人公は、ユウタ君ではなく、そのまわりの人たちなのです。 車いすにのる子どもたちが、あたりまえのように学校にいる。そうなることをねがい、この本を書きました。
表紙絵をみて、乙武さんの話だなぁと思いながら借りました。
小5息子は、去年の朝読書で、五体不満足を
読み聞かせてもらっていたので、乙武さんのことは
知っていました。
久しぶりに、息子に読み聞かせしました。
ユウタ君は、乙武さんのような体つきの男の子。
クラスの友達と遊ぶの大好きだけど、
活動には限界がある…。
友達との心のズレも出てきて苦しかった。
卒業前の全員リレーのために、密かに特訓!
友達の協力もあって優勝。
読み聞かせしながら、声が詰まってしまいました。
心通じることの大切さ。
不可能も可能に変える底力。
身をもって体験できる喜び。
ユウタ君だから感動した?
きっと誰でも同じ想いはできるはず。
息子の心に届いたかしら。 (かがやきさん 40代・ママ 男の子13歳、男の子10歳)
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