けいくんは、けん玉をもってあそびに出かけました。「だれかけん玉する人いないかな?」すると、けん玉をもったきつねがいました。けいくんが、「かぱ」と玉をおさらにのせると、きつねも、「かぱ」。おや? 玉がみかんに早変わり。そのあとも、たぬき、魔女、てんぐが現れますが、そのけん玉は、どれもちょっとへんてこで……。人気絵本「おばけかぞく」シリーズの著者がおくる、ユーモアとナンセンスがたっぷりの絵童話です。
最近、小学校でけん玉がブームになっている息子が、この絵本『けんだましょうぶ』に魅了された様子を見て、私も心温まる思いを抱きました。この絵本は、子どもたちにとって親しみやすいけん玉をテーマにしており、また、ユニークなキャラクターたちが登場することで、単なる遊びの枠を超えて想像力をかき立ててくれる作品です。
特に印象的だったのは、息子がけん玉を通じて、たぬきやキツネ、魔女、天狗といった異世界のキャラクターたちと一緒に遊びたいという気持ちを素直に表現していた点です。現実の世界では話すことができないこれらのキャラクターたちですが、けん玉を通じて友情を育んだり、一緒に競争したりできたら、どれほど楽しいだろうと想像するその気持ちが伝わってきました。
絵本の中で、これらのキャラクターたちがどのようにけん玉を使って遊ぶのか、そしてその遊びがどのように絆を深めていくのかを楽しみにしながら読み進めることができました。また、けん玉という日本の伝統的な遊びがテーマであることも、親として嬉しく感じました。息子がけん玉に夢中になりながら、ただ遊びを楽しむだけでなく、物語の中で友情や協力の大切さを学んでいる様子が想像できました。
この絵本は、子どもたちの創造力やコミュニケーション能力を育む素晴らしい教材でもあり、親子で一緒に読んで楽しむことができる一冊だと思います。息子がけん玉を使って物語の中のキャラクターたちと対戦する場面を夢見て、ますますけん玉の練習に励む姿が目に浮かびました。 (マドレーヌさんさん 30代・ママ 男の子7歳)
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