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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本

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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

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マドレーヌさん

ママ・30代・兵庫県、男の子7歳

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マドレーヌさんさんの声

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ふつうだと思う 「びっくり!ほんとうの大きさ図鑑」  投稿日:2024/12/24
これがほんとの大きさ!
これがほんとの大きさ! 作・絵: スティーブ・ジェンキンズ
訳: 佐藤 見果夢

出版社: 評論社
『ほんとうの大きさ』は、ページをめくるたびに驚きと発見がある、とても楽しい絵本でした。動物たちが実物大で描かれているというのは、想像以上にインパクトがあり、自分の手や顔と比べながら読むことで、まるで本物に触れているような臨場感が味わえました。

特にダイオウイカの目玉の大きさや、ゴリラの手の迫力には圧倒されました。一方で、世界一小さい魚の8mmというサイズには驚かされ、動物の多様性や不思議さを改めて感じました。動物園でもなかなか体験できないような「本当の大きさ」を目の当たりにできるこの絵本は、子どもだけでなく大人にとっても新鮮な驚きがいっぱいです。

切り絵のデザインも美しく、見開きのダイナミックなイラストは見ごたえ抜群でした。エリック・カールを思わせる鮮やかな色使いとユニークなデザインが、動物たちの魅力をさらに引き立てています。また、動物のリアルな描写も柔らかく表現されているので、動物が少し苦手な人でも安心して楽しめると思います。

この絵本は、動物の大きさや特徴を楽しく学べるだけでなく、「実際のサイズ」を体感することで、知識に深みを与えてくれる一冊でした。動物好きの子どもにはもちろん、図鑑や科学に興味を持ち始めた子どもにもぜひ読んでもらいたい絵本です!
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ふつうだと思う 「雪の国で見つけたあたたかさ」  投稿日:2024/12/24
こぎつねのとくべつなクリスマス
こぎつねのとくべつなクリスマス 作: ポリー・フェイバー
絵: リチャード・ジョーンズ
訳: ひびの さほ

出版社: 岩崎書店
『キツネのはじめてのふゆ』を読んで、とても心が温かくなる素敵なお話だと感じました。遠い北の国で、一人ぼっちのおなかをすかせたこぎつねを助けてくれたおじいさん。優しさに満ちたその行動から、読んでいる私たちまであたたかい気持ちになりました。

こぎつねとおじいさんが一緒に過ごす日々の描写は断片的ですが、その中に二人の交流の深まりや、互いを大切に思う気持ちが丁寧に表現されていました。おじいさんが忙しそうに働く姿を見守るこぎつねの姿は微笑ましく、また、おじいさんの行動の意味が徐々に明かされていく展開にワクワクしました。

クリスマスの特別な夜、こぎつねが迎えた忘れられない出来事。それは物語を通じて描かれる優しさや思いやりの象徴のようで、美しいイラストとともに心に深く刻まれました。リチャード・ジョーンズさんの絵は、北の国の厳しい寒さの中にも温かさを感じさせ、物語の魅力をさらに引き立てていました。

サンタクロースのおじいさんとこぎつねの物語は、クリスマスが終わった後もずっと続いてほしいと思いました。読む人の心に優しさの種をまいてくれるような、素晴らしい一冊だと思います。
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ふつうだと思う 「デイビッドとぼくのやさしい時間」  投稿日:2024/12/24
ぼくのともだちは、あたまに はながさいている
ぼくのともだちは、あたまに はながさいている 作: ジャーヴィス
訳: 万木森 玲

出版社: 岩崎書店
『ぼくのともだちデイビッド』は、読んでいて心が温かくなる、優しさに満ちた絵本でした。頭に花が咲いているデイビッドは、ふんわりとしていて優しくて、みんなから愛される存在。でも、その花が散ってしまったときの彼の悲しそうな様子に、「ぼく」も胸を痛めます。

「ぼく」がデイビッドを元気づけるために何ができるかを考え、行動する姿がとても印象的でした。デイビッドの変化について無理に理由を問いたださず、ただそばに寄り添い、できることをしようとする「ぼく」の優しい気持ちに胸がじんとしました。

この絵本を通して、友だちをそのまま受け入れること、相手の気持ちを考え、共感することの大切さを改めて感じました。特に、頭の花が散ってもデイビッドはデイビッドのままだというメッセージがとても心に響きました。絵の中には、いろいろな背景や特徴を持つ子どもたちが描かれていて、誰もが大切な存在であるというメッセージを優しく伝えてくれるように思いました。

ふんわりと優しい絵と、繊細で温かい物語がぴったり合っていて、読み終わったあとに心がほっこりと幸せな気持ちになれる一冊です。この絵本は、思いやりや優しさについて、小さな子どもにも自然に伝えられる素敵なお話だと思いました。
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なかなかよいと思う はじめての推理本にぴったり!「ぼくはめいたんてい」の魅力  投稿日:2024/12/21
ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版)
ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版) 文: マージョリー・W・シャーマット
絵: マーク・シーモント
訳: 光吉 夏弥

出版社: 大日本図書
9歳のネートは小さな探偵です。パンケーキが大好物で少し親しみやすい一面を持ちながらも、冷静で頼りになる探偵ぶりがとても魅力的です。そんな彼のもとに、仲良しのアニーから「なくなった絵を探してほしい」との依頼が舞い込みます。ネートはすぐにアニーのところへ駆けつけ、話をじっくり聞き、部屋の中をくまなく調査。そして、周囲の人々にも聞き込みを進めます。次第に明らかになる手がかり、そして最後には意外な展開が待っています。

このお話の魅力は、簡単そうに見えるナゾが意外と難しく、最後までどうなるか分からないスリルです。ネートの落ち着いた推理と的確な行動に、子どもだけでなく大人も引き込まれます。そして、「自分と同じくらいの年齢の子が活躍している!」という点が、小さな読者たちの心を掴むのではないでしょうか。さらに、物語の合間に描かれるシーモントさんの温かみのある挿絵が、読み進める楽しさを倍増させてくれます。

このシリーズは、1982年の発売以来、子どもたちに愛され続けてきた名作です。文字にはすべてふりがながついているので、5歳くらいから小学校低学年の子どもたちにぴったり。読み聞かせにも、自分で読む初めての本としてもおすすめです。実際、我が家では息子がこのシリーズに夢中になり、一人で2冊も一気に読んでしまいました。読書の楽しさを発見した彼の姿は、とても嬉しい瞬間でした。

翻訳者の光吉夏弥さん、作者のマージョリー・W・シャーマットさん、そして挿絵を担当したマーク・シーモントさんの手で作り上げられたこの本は、単なる物語以上の価値があります。巻末には「めいたんていのこころえ」もついていて、子どもたちがネートになりきって身の回りのナゾ解きに挑戦できる工夫も満載。

ネートと一緒に冒険しながら、探偵の面白さ、推理のワクワク感をぜひ体験してみてください!シリーズ全巻を読みたくなること間違いなしです。
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なかなかよいと思う 翼竜プテラノドンが魅せる、空と恐竜の世界  投稿日:2024/12/21
プテラノドンのそらとぶいちにち
プテラノドンのそらとぶいちにち 作: 竹下 文子
絵: 鈴木 まもる

出版社: 偕成社
「トリケラトプス」「ティラノサウルス」に続くシリーズ第3作目は、空を舞台にしたプテラノドンの物語です。この絵本では、プテラノドンの一日をスピード感あふれる展開で描き、恐竜時代の壮大な世界をリアルに体験できます。俯瞰図の場面では、トリケラトプスやティラノサウルスをはじめ、さまざまな恐竜たちが登場。さらに、同時代の海生爬虫類モササウルスが大迫力で描かれ、そのスケール感に圧倒されます。

自由に空を飛ぶプテラノドンですが、実は地面から飛び立つのは苦手。風を探しながら地面を一生懸命歩き回る姿にはユーモアがあふれ、子どもたちが親近感を抱くポイントとなっています。このギャップが、リアルな恐竜描写と相まって「プテラノドンって本当にいたんだ!」と感じさせてくれるのです。

この絵本の魅力をさらに引き立てているのが、鈴木まもるさんの挿絵です。細部までこだわり抜かれた描写は、恐竜たちの姿や大自然の風景を生き生きと再現し、読者を恐竜時代に連れて行ってくれます。鈴木さんは絵本作家として多くの賞を受賞する傍ら、鳥の巣研究家としても知られ、自然界への深い洞察がその作品にも生かされています。恐竜たちの表情や動きには、まるで本当に動き出しそうな臨場感があります。

物語を手がけたのは、数々の児童文学賞を受賞している竹下文子さん。テンポの良いストーリー展開と、子どもが夢中になる仕掛けがたくさん詰まった物語は、「のりもの絵本」シリーズでおなじみの竹下さんらしい魅力にあふれています。

プテラノドンを通じて、恐竜時代の広がりとワクワク感をぜひ感じてみてください。恐竜好きの子どもたちだけでなく、親子で一緒に楽しむ一冊としてもおすすめです。この絵本をきっかけに、恐竜時代への冒険を始めてみませんか?
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なかなかよいと思う 赤いオーバーに込められた愛と忍耐の物語  投稿日:2024/12/21
アンナの赤いオーバー
アンナの赤いオーバー 作: ハリエット・ジィーフェルト
絵: アニタ・ローベル
訳: 松川 真弓

出版社: 評論社
「戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってあげるね。」
アンナのお母さんがそう約束したのは、厳しい戦争の時代のこと。でも、戦争が終わってもお店には物がなく、お金もない。そんな状況の中、お母さんは知恵を絞って、なんとかアンナに新しいオーバーを作ろうと頑張ります。

羊毛を手に入れるためにおじいさんの金時計を交換したり、糸を紡ぐおばあさんにはランプを渡したり。染料のために森でコケモモを摘んで、布を織るためにはネックレスを交換。最後にティーポットと引き換えに仕立て屋さんに頼んで、ついにアンナのための真っ赤なオーバーが完成します。

こうして出来上がった赤いオーバーは、アンナにとってただの服じゃありません。たくさんの人の手がかかり、時間をかけて作られた特別な宝物なんです。そしてクリスマスには、アンナとお母さんがオーバー作りに関わったみんなを家に招待して、素敵なイブを過ごします。新しいオーバーを着たアンナを見たみんなが「こんなに素敵なクリスマスは久しぶりだ!」と言い合う場面は心が温かくなります。

このお話は、実際にあった出来事がもとになっています。戦後の何もない時代に、ひとつのオーバーを作るのがどれほど大変だったか。でも、時間をかけて工夫して少しずつ作り上げるその過程が、アンナにとって大切な思い出になったんだと思います。

この絵本を書いたのは、アメリカのハリエット・ジィーフェルトさん。そして挿絵は、カルデコット賞を受賞したアニタ・ローベルさんが描いています。ローベルさんの絵は、アンナやお母さんの頑張りや、赤いオーバーの美しさ、冬の寒さまでも感じられる温かいタッチが魅力的です。

物があふれている今の時代だからこそ、こんなお話を子どもたちに読んでほしいと思います。ひとつのものに時間や手間をかける喜びや、人とのつながりの大切さを、親子で一緒に感じられる素敵な絵本です。
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なかなかよいと思う 「もりのへなそうる」で見つけた、子どもの時間の大切さ  投稿日:2024/12/21
もりのへなそうる
もりのへなそうる 作: わたなべ しげお
絵: やまわき ゆりこ

出版社: 福音館書店
森に探検に出かけた兄弟、てつたくんとみつやくんが見つけたのは、なんと大きな赤と黄色の縞模様の卵!そこから生まれたのは、食いしん坊で臆病だけどとても優しい、不思議な怪獣「へなそうる」でした。兄弟とへなそうるが一緒に森で遊ぶ姿は、子どもたちにとって憧れそのもの。かくれんぼやおたまじゃくし採りに夢中になり、時が経つのを忘れてしまうほど楽しそうな様子が描かれています。

物語は、舌っ足らずなみつやくんの可愛い言い間違いや、へなそうるのユニークな勘違いなど、クスッと笑える場面がたくさん。特にへなそうるが想像した「かに」の挿絵には、大人も思わず吹き出してしまうことでしょう。そして、へなそうるの「ぼか、」という自己紹介やおにぎりが大好きなエピソードなど、子どもたちを惹きつけるチャーミングなポイントが満載です。

この物語は、子どもが子どもらしくいられる「子どもの時間」を大切に描いた作品です。大人の「どうして?」や「なぜ?」といった疑問をよそに、子どもたちは森の中での冒険やへなそうるとのふれあいに夢中になります。そんな無邪気な時間がどれほど短いものであるか、読みながら気づかされる大人も多いのではないでしょうか。

作者のわたなべしげおさんは、ニューヨークの公立図書館で働いた経験を持つユニークな経歴の持ち主で、「しょうぼうじどうしゃじぷた」や「とらっくとらっくとらっく」など数々の名作を生み出してきました。この絵本でも、森の自然や登場人物の魅力をリアルに感じさせるストーリーが見事に表現されています。

「もりのへなそうる」は、4章に分かれた長めのお話ですが、1章ずつ読み聞かせをして楽しむのもおすすめです。特に幼稚園や保育園の年齢のお子さんにはぴったりで、自然の中でのびのびと遊ぶ楽しさや、不思議な生き物との出会いのワクワク感を存分に味わえる作品です。へなそうるとの別れが寂しいかな…と思いきや、最後までほっこりと優しい気持ちにさせてくれる展開に安心します。

子どもたちの「もっと遊ぼう!」という気持ちを存分に満たしてくれるこの物語、ぜひ親子で楽しんでみてください。きっと、あなた自身も「子どもの時間」の大切さを思い出すはずです。
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ふつうだと思う 「ぼくのなかにいる不思議な世界」  投稿日:2024/12/18
ぼくは
ぼくは 作: 藤野 可織
絵: 高畠 純

出版社: フレーベル館
この絵本を読んで、飲んだ牛乳や食べたパンが「ぼく」の一部になるという考え方に驚きました。「なくなっちゃったはずなのに、きみの中にいる」という言葉は、日常ではあまり意識しない不思議なつながりを教えてくれます。

娘も、絵本を読んだ後に「食べたパン、今お腹の中にいるの?」と不思議そうに質問してきました。その純粋な反応が微笑ましく、子どもの心に新しい世界の扉を開いたような気がしました。

この絵本は、芥川賞作家の藤野可織さんが初めて手がけた作品とのことですが、その物語はとてもシンプルでありながら深いメッセージを持っています。「大好きなものが消えても、自分の中で生き続ける」というテーマは、子どもにとっては新しい発見、大人にとってはどこか懐かしさを感じるものだと思いました。

また、高畠純さんのイラストは柔らかくユーモラスで、食べ物や飲み物がとても親しみやすく描かれています。その温かみのある絵が、物語のメッセージをさらに魅力的に伝えてくれました。

この絵本は、ただ読むだけでなく、読んだ後に「自分って何でできているの?」「この世界はどうつながっているの?」と考えるきっかけをくれます。子どもたちにとっては「世界のルール」を知る最初の一歩になるかもしれません。

親子で読むことで、日常の何気ない出来事を新しい視点で捉えられる一冊。この絵本を通して、子どもと一緒に「自分って不思議だね」「世界って面白いね」と感じられる時間を楽しめました。
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ふつうだと思う 「光がつくる、夜の物語」  投稿日:2024/12/18
かいちゅうでんとう
かいちゅうでんとう 作・絵: みやこし あきこ
出版社: 福音館書店
夜の部屋に懐中電灯を持って冒険に出かけるなんて、子ども心をくすぐるワクワクする体験ですよね。この絵本を読んで、私も子どもの頃、真っ暗な部屋で懐中電灯を使って遊んだ記憶がよみがえりました。光を壁に当てて影で犬やウサギを作ったり、部屋を照らして未知の場所を探検するような気分になったことを思い出します。

懐中電灯の光は、小さな丸いスポットを作り出して、普段見慣れた景色をまるで別世界のように感じさせてくれます。影が揺れたり、大きくなったり小さくなったりするのも不思議で楽しい!窓の外を照らすと光が細い筋になって遠くまで伸びていく。その光がどこまで届くのか、子どもたちはきっと夢中になって探求するでしょう。

また、この絵本では、色つきのビー玉を照らしたときに生まれる鮮やかな色の影や、光を動かして影が踊る様子など、懐中電灯を使った遊びがたくさん描かれています。それはまるで子どもたちに「光の魔法」を教えてくれるようなもの。みやこしあきこさんの木炭と鉛筆を使った重厚な暗闇の表現が、この物語にリアルな「夜」の空気感を与えていて、読みながら自分もその世界に入り込んでしまいました。

星空を眺めるシーンも、宇宙の壮大さと身近な光との対比が素敵でした。「星って何億光年も遠くにあるんだよ」と子どもたちに教えると、懐中電灯の光とはまた違った感動が広がるかもしれません。

この絵本を読むと、懐中電灯というシンプルな道具が、子どもたちの探求心や想像力をどれだけ膨らませるかがよくわかります。今夜、小さな探検家たちが懐中電灯を片手に新しい発見をする姿を想像するだけで心が温かくなります。光と影が生み出す不思議な世界を、親子で楽しんでほしい一冊です。
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なかなかよいと思う 発見する喜びを  投稿日:2024/12/12
かずあそび ウラパン・オコサ
かずあそび ウラパン・オコサ 作・絵: 谷川晃一
出版社: 童心社
谷川晃一さんの『かずあそび ウラパン・オコサ』は、まるで魔法のような絵本でした。1と2だけを使って数を数える「二進法」という不思議な方法を、子どもたちが遊び感覚で学んでいく物語です。最初は「何これ?」と思いながらページをめくっていましたが、規則に気づいた瞬間、私自身も思わず「ウラパン!」と声を出してしまいました。この絵本の中には、読み手だけが体験できる特別な楽しさが詰まっています。

何より感動したのは、子どもたちが新しいルールを発見して嬉しそうに「ウラパン!」や「オコサ!」と声をあげるシーンです。その無邪気な喜びがページを通して伝わってきて、こちらまで嬉しくなりました。数字というちょっと堅いテーマを扱いながらも、絵本の中では遊びと驚きが見事に融合していて、谷川さんの絵本作家としての才能を改めて感じました。

また、絵本全体のデザインやイラストにも注目です。谷川晃一さんらしい鮮やかな色使いとユーモラスな絵が、二進法という数学的な概念を親しみやすくしてくれています。数学が苦手な人でも、この絵本を通して「数って面白いかも」と思えるはずです。

最後に、この絵本は子どもだけでなく、大人にとっても発見の連続です。「数を数える」という当たり前の行為に、こんなにも新鮮な視点が隠されているなんて!谷川晃一さんが教えてくれるのは、ルールの中にある遊び心、そして発見の喜びです。

『かずあそび ウラパン・オコサ』は、子どもと一緒に読みたい絵本としても、また、大人が新しい発想に触れるためにも、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
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