「モンスターしか いない パリ。」 なんて心惹かれるフレーズなのでしょう。 誰もが知ってるはずのパリ。だけど、ここは誰も知らないパリなのです。
そのかたすみにあるのは、美味しいお菓子のお店。 「しろくて おおきな てんちょう ポワン。 しろくて ちいさなプチポワン。 あかい くいしんぼう フランボワーズ。 きいろい おちょうしもの シトロン・・・」 なんだか美味しそうな響きだけど、彼らはみんなここで働くモンスターたち。 市場に行って、材料のお買い物をして、セーヌ川で一休みして。 さらに果物も買って、荷物をかかえてお店に帰ります。 さあ、モンスターたちが色鮮やかでキュートなケーキをたくさん焼き上げますよ!
絵本中にあふれているのは、甘い香りと愛らしさとウキウキする言葉の数々。 ベストセラー『世界から猫が消えたなら』や絵本『ティニー ふうせんいぬのものがたり』などの作者川村元気さんと、大人気ココちゃんでおなじみのサカモトリョウさんがコラボレーションしたら、こんな作品が誕生しました。 私が子どもだったら、毎日だってこの世界に遊びにいってしまうかも・・・。 そんな、誰かの「特別な一冊」になりそうな絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
モンスターしかいないパリ。そのかたすみにおいしいおかしのおみせがありました---。 しろくておおきなてんちょう・ポワンが営むパティスリーでは、しろくてちいさなプチポワンやあかいくいしぼうのフランボワーズ、そしてようきなマカロンさんきょうだい…、モンスターたちがみんなで仲よくケーキを作っています。 市場に出かけて粉まみれになったり、セーヌがわのほとりでひとやすみしたり、なんだかのんびり楽しそう。
『世界から猫が消えたなら』の川村元気とココちゃんでおなじみのサカモトリョウが、初めてのコラボレーションで生み出したのは、誰もみたことがないパリ、そしてモンスターたち。 グリーン、パープル、ブルー、そしてあざやかなピンク! カラフルに彩られた甘いお菓子に、ワクワクうっとり。 子どもの頃に出合えたら、きっと大切な記憶になる、そんな特別な絵本の誕生です。
とってもセンスがいい絵本ですね。
絵も出てくるキャラクターの名前もかわいらくしていいです。
大人が読んでも見ごたえがある絵と世界観でした!
私は「セーヌかわでひとやすみ」のところでつい吹き出してしまいました。
子どもたちは、ケーキがずらっと並んだページできゃーきゃー騒いでいました。
「ママ!ママはどのケーキがいい?」とすっかり店主気分。
かかれているケーキがこれまたどれもかわいらしくて。
パリのエスプリがぎゅっとつまった絵本ですね。 (りおらんらんさん 30代・ママ 女の子4歳、男の子0歳)
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