![内容紹介](/images/shoukai_naiyou.gif)
レッドは、赤いクレヨン。でも赤く塗るのが得意ではなくて…。誰もが本当の自分の色を探している。ありのままで輝くために、子どもにも大人にも読んで欲しい絵本。〈受賞情報〉グッドリーズチョイス賞(2015年)
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
はじめ、この本を手に取った時、おしゃれだなーと思った。
アメリカ版五味太郎のような。
クレヨンだって、赤青黄色のいわゆるクレヨンではない。
オリーブ、スカーレット、アッシュ諸々。
3歳半の息子は自分の知っている色合いのクレヨンじゃないからはじめは半信半疑だった。
赤いラベルに青のクレヨン。
みんなはレッドと呼ぶけど書いてみれば青の画ばかり。
そうだよねえ。
おかしいよねえ?
赤なのになんで赤が描けないの?
それはなまけてるからだ!
もっと頑張れ!とヤジが飛ぶ。
レッドは自信喪失。
そんな時、紫が「ぼくの船に波を書いてほしい
と言ってきた。
いやいや自分赤なんで、海とか描けないです。
と言いつつもいざ描いてみると……!
「できない」が「できる」ようになる。
みんなに認められる。
青くんは自分自身が青だとようやく気づいて
自信がついて青くんとして生きていく。
ハッピーエンド。
息子は「やっぱり!はじめから自分も青だと思ってた」と。
その声を上げることがいかに難しいことか。
マジョリティがそうさせなかったのです。
ジェンダーに限らずマイノリティにも当てはまる。
決めつけることはよくない。
中には苦しむ人もいる。
だからこそ自分で考えること、発言すること。
間違っていてもいい。
いつかきっと分かってくれる人もいること。
とても大事なことを教えていると思います。
良著です。 (だてまきこさん 30代・ママ 男の子3歳)
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