ねずみ色の柔らかな毛で覆われたこねこは、自分によく似たネコヤナギの花が大好きでした。 ところがある日、気づいてみるとネコヤナギの花が突然なくなってしまっていました。 こねこは、ネコヤナギの花を探す旅に出ます。
春夏秋冬、季節の移ろいの中で、さまざまな生き物たちと出会い、こねこは冒険を続けます。 たくさんの草花、昆虫、、鳥、動物たちがどの場面にも登場し、まるで四季を通した生き物図鑑のような絵本です。
『Pussy Willow』が原題。
邦訳は2023年6月ですが、1951年の作品。
でも、このコンビの作品ですから、少しも古さは感じず、
むしろ、素朴な味わいが印象的です。
とても小さなこねこが主人公ですが、
なんと、自分で名前をつけるなんて、新鮮です。
Pussy Willow(ネコヤナギ)から、ウィロー。
なるほど、なるほど。
このネコヤナギを探してのエピソードですが、
ウィローの視点を通して、四季折々の自然を満喫できるのが素敵です。
好奇心旺盛なこねこだからこそ、周りの生き物との会話や行動も愉快です。
そして、ラストのウィローの言葉が成長を感じさせ、嬉しくなりました。
小学生くらいから、その感性が共感どころだと思います。 (レイラさん 50代・ママ 男の子30歳、男の子27歳)
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